“1500万ポンドの男”が半年で名門の主力に マンUで花開いた爆速王子

マンU加入以降、一気にスターダムを駆け上がったジェイムズ photo/Getty Images

レギュラー定着は本人もビックリ?

近年は選手の移籍金が驚くほど高騰しているが、その金額の高さが選手の優秀さを決めるわけではない。安価な移籍金で獲得した選手でも、即戦力として大爆発するケースがあることを忘れてはならない。

今季のプレミアリーグで例を挙げるならば、マンチェスター・ユナイテッドのウェールズ代表FWダニエル・ジェイムズはそのリストに名を連ねてくるだろう。プレミア・チャンピオンシップ(英2部)のスウォンジーから加わったジェイムズは、1500万ポンド(約21億円)とされる移籍金でイングランドの名門にやって来た。

その移籍金の安さも相まって、当初SNS上では「将来を見据えての獲得か」、「スピードが武器ならジョーカーとして成長してくれればいいだろう」といった声も見受けられた。つまり、そこまで期待されるような選手ではなかったのだ。
しかし、そんなファンの予想に反してジェイムズは早々に自身の価値を証明してみせた。自慢の快速でサイドを切り裂き、敵陣を深く抉ってからのクロスでアシストを量産。今や彼はマンUにとって必要不可欠な存在となっている。そんな評価大逆転のシーズンを過ごしているジェイムズ。だが、この活躍は本人でさえも予想できなかった展開なのだという。クラブ公式サイトのインタビューにて、彼は次のように語っている。

「現状にはとても満足しているよ。ここへ来た時、はじめはそれほどプレイできるとは思っていなかった。でもこれは監督やスタッフの功績だね。これからも自分がやっていることを継続していくよ。チームを支援するために、これからもより多くのゴールとアシストを決める方法を探っていきたい。監督と初めて会った時、彼は僕がここで重要な役割を果たすだろうと言ったのを覚えている。彼らは僕を試合に出させてくれた。彼らのためにこれからも一生懸命頑張るよ」

オーレ・グンナー・スールシャール監督に見出され、マンUの貴重な戦力となったジェイムズ。まだ22歳。彼の全盛期と呼べる時期はこれからやってくるだろう。順調なキャリアを形成する快速ウインガーは、世界最高峰と謳われるリーグのひとつであるプレミアでさらなるブレイクを狙っている。

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