優勝候補なきデッドヒート 「ブンデスは誰もが勝利を収められる」

現在首位に立つボルシアMG photo/Getty Images

バイエルン一強状態は終わった

今季のブンデスリーガは本当に先が読めない戦いとなっている。

近年はバイエルンの独走状態だったが、今季はシーズン途中にニコ・コバチを解任するなど混乱が続いている。13試合を消化した段階で4位となっており、これは近年の流れから考えると非常に珍しい展開だ。

そんな絶対王者が躓いた隙を突いて首位に立ったのはボルシアMGだ。マルコ・ローズ率いるチームは9勝1分3敗と安定した成績を残し、前半戦をリードする存在となっている。
それを追いかけるのが2位ライプツィヒ、3位シャルケとなっており、バイエルンと同じく優勝候補に挙げられていたドルトムントも現在は5位と苦戦気味だ。今の時点で優勝予想を展開するのは難しいだろう。

ブンデスリーガ公式によると、ボルシアMGで10番を任されるFWマルクス・テュラムも今のブンデスリーガに優勝候補はいないと語る。

「ブンデスリーガではどのチームも勝利できる。優勝候補がいないリーグがあるとするなら、それはブンデスリーガだと思う。バイエルンもある時は負けるし、ある時は勝つ。ウニオン・ベルリンだって同じだ。このリーグにロジックはなく、これは良いことだ。誰もが勝利を収められる。シーズンの最後にどうなるかだね」

実際、ボルシアMGは今季格下のウニオン・ベルリンに0-2で敗れている。こうした予想もつかない事態が今のブンデスリーガでは連発しているのだ。

最後に笑うのはどのクラブか。欧州カップ戦出場権争いを含め、今季のブンデスリーガは1試合も見逃せない熱い戦いが続いている。

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