“奇跡の優勝”シーズンを超える戦いぶり レスターは再びミラクル起こせるか

今季ここまでプレミアで2位につけるレスター photo/Getty Images

勝ち点、各種スタッツで“ラニエリ時代”を超える

2019-20シーズンのプレミアリーグ、ここまで14試合を終えて首位を快走しているのはユルゲン・クロップ監督率いるリヴァプールだ。無敗街道を突き進む彼らは今季イングランドで圧倒的なまでの強さを見せつけている。しかし、そんな彼らを8ポイント差で追う2位のことも忘れてはいけない。レスター・シティだ。

昨季途中から就任したブレンダン・ロジャース監督の下、MFジェイムズ・マディソンやDFベン・チルウェルら有能な若手とGKカスパー・シュマイケル、FWジェイミー・バーディといったベテランがうまく融合しているレスター。無敗軍団に現実的に逆転可能な勝ち点差で食らいついている戦いぶりは称賛されて然るべきだろう。そんなレスターのここまでの好調ぶりは“奇跡の優勝”を果たした2015-16シーズン以上ではないかと英『Daily Mail』は主張する。

その根拠はレスターが残しているデータだ。今季14試合を終えての彼らの戦績は10勝2分2敗の勝ち点「32」。実はこの数字、2015-16シーズンに記録した8勝5分1敗での「29」より3ポイント多い。リヴァプールの快進撃で少し霞んでしまっているが、その勢いはクラブ史上屈指のハイペースなのだ。加えて、彼らは得点数(2015-16:29点、2019-20:33点)や失点数(2015-16:24点、2019-20:8点)においても4シーズン前を上回る数字を記録している。
そして、レスターの好調さが窺えるデータはそれだけにとどまらない。同メディアによると、今季の彼らは1試合あたりのポゼッション率(2015-16:42.43%、2019-20:57.83%)、パス成功率(2015-16:70.5%、2019-20:82.41%)、シュート決定率(2015-16:13.03%、2019-20:16.1%)などでも2015-16シーズンのそれを上回っているという。ラニエリ政権時はカウンターを戦術の主軸に置いていたとはいえ、レスターが確実に進化を遂げていることが見て取れる。

あらゆる面で“奇跡の優勝”を成し遂げた2015-16シーズンを上回っている今季のレスター。はたして、彼らは最終的にどの位置で2019-20シーズンのプレミアを終えることとなるのだろうか。再び彼らが頂点に立つことも可能性としては十分に考えられる。

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