シント・トロイデンでの活躍を経てフランクフルトに戻ったFW鎌田大地、ボローニャに引き抜かれたDF冨安健洋の2人は、シント・トロイデンからの「大出世組」に挙げられる。
しかし、ベルギーの地で評価を高めたのはこの2人だけではない。同じく日本代表でプレイするMF遠藤航も成功組の1人だ。今夏にはドイツ2部のシュツットガルトにレンタル移籍することになり、ステップアップの時を迎えている。
ところが、遠藤は鎌田と冨安に比べると大きく出遅れた。シュツットガルトで出番を得られず、ベンチを温める日々が続いていたのだ。
そんな遠藤にチャンスが訪れたのは、24日のカールスルーエ戦だ。今季リーグ戦初先発を記録した遠藤は、お得意の守備で3-0の勝利に貢献。初先発のゲームから地元メディアに大絶賛されることになった。
独『Bild』は「ついに遠藤がスタメンに!」と取り上げており、このゲームでデュエル勝率79%、パスも60本中44本成功させたことを紹介。中盤を征服する存在だったとの大絶賛だ。
同じく独『Stuttgarter Nachrichten』も、178cmのサイズながら空中戦を含むデュエルに強いと称賛。指揮官ティム・ヴァルターがなぜこれまで遠藤を起用しなかったのかと驚いている。
まだ1試合だが、遠藤の評価は急上昇だ。日本代表では柴崎岳の相棒の座をFC東京の橋本拳人と争っており、日本のサポーターは今年のアジアカップのパフォーマンスを含め遠藤の実力の高さを理解している。シュツットガルトのサポーターもようやく遠藤の実力に気付いたといったところで、ブンデスリーガ2部3位と好位置につけるシュツットガルトで昇格への中心選手となることが期待される。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/