復活を誓うミランの“ピストレロ” 順調にステップアップしてきた夢の続きへ

ミランのエースとして活躍が期待されるピョンテク photo/Getty Images

ミラン加入2年目の今季は苦戦しているが

ACミランに所属するポーランド代表FWクシシュトフ・ピョンテクが、今後の飛躍を誓った。

昨夏の移籍市場で母国を離れ、セリエA挑戦を決断した現在24歳のピョンテク。ジェノアへ加入し、セリエAデビュー戦から7試合連続ゴールを記録するなど、昨季は前半戦だけで13ゴールを奪って大ブレイクを果たした。すると、この若き逸材に目をつけたミランが、昨冬の移籍市場で獲得。わずか半年でビッグクラブへの移籍を果たしたのだ。ピョンテクはミラン加入後も好調をキープしており、持ち前の決定力で昨季後半戦も18試合に出場して9ゴールを記録していた。

昨季の活躍もあり、ミラン加入2シーズン目の今季は、チームのエースとしてさらなる活躍が期待された。しかしチームの不調もあってか、ここまで思うような結果を残すことができず、第12節終了時点で3つしかゴールを奪えていない。そのため、ファンやメディアから厳しい声もたくさん挙がっている。ただ、ピョンテク本人はあまり気にしていないのかもしれない。母国メディア『TVP SPORT』のインタビューで、これまでを振り返りつつ次のようなコメントを残している。
「僕はミランへ移籍したとき、全てのことが急すぎる出来事で、何が起こっているか考える時間すらなかった。今では市場価値が3800万ユーロになったが、次に移籍するときには6000〜7000万ユーロまで上げたいね。そのために僕は野心的でいなければならないし、一生懸命に努力するつもりさ。ただ、僕のキャリアは始まったばかり。欧州のトップリーグのひとつであるセリエAにきて、まだ2シーズン目だしね」

「僕はかなりの衝撃を受けた。(ミランへ移籍した)最初のナポリ戦ではヘッドフォンを着用してスタジアムへ入ったんだけど、スタジアム全体が僕のチャントを歌って、拍手してくれているのがはっきり聞くことができたんだ。彼らは僕が何年もここでプレイしているかのように扱ってくれ、初日からリスペクトしてくれた。Instagramのプロフィールを見ても、僕の人生がどれだけ変わったかを見ることができるよ。ポーランドを離れたとき、フォロワーは5000人しかいなかった。でも今は150万人もいる」

「チーム全体としてもそうだが、序盤戦は多くの得点チャンスを作ることができなかった。でも、僕は改善している。再びピストレロ(ガンマンの意)に戻ってみせるよ。イタリアのジャーナリストたちは、教皇のように扱った次の日でも、最悪の選手として扱う。でも、僕はこれを受け入れる。新聞の一面の見出しには惑わされないよ」

まだまだ今季は始まったばかりだ。ピョンテクは復調を遂げ、順調にステップアップしてきた夢の続きを見ることができるのか。昨季の好調が本物であることを証明するためにも、若きストライカーのここからの巻き返しに期待したい。

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