今季プレミアリーグでここまで3位と快進撃を続けているチェルシー。補強禁止処分を受けたことにより若手主体のメンバー構成でシーズンに挑むこととなったが、その若手が続々とブレイク。処分など何処吹く風といった様子でプレミアのライバルたちを蹴散らし続けている。
なかでも大ヒットとなったのはFWタミー・エイブラハム。多彩な得点パターンを持つなんとも“チェルシーらしい”ストライカーはここまで10得点を挙げており、得点ランク2位につけている。しかし、エイブラハムがブレイクを果たした中で、一人の男を忘れてはいないだろうか。オリヴィエ・ジルーのことだ。
昨季もゴンサロ・イグアインの加入によって思うようにプレイタイムを伸ばせなかったジルーだが、今季はそんな昨季よりもチーム内での立場が怪しい。リーグ戦出場はここまでわずか4試合。途中出場からでも出場がそれなりにあった昨季と比べて、かなり寂しい数字となっている。契約を1年延長してチェルシーに残留したが、エイブラハムの登場で状況は悪化してしまったと言えるだろう。
「ジルーはフランス代表の(ディディエ・)デシャンにとっては鉄板の選手だ。でも残念ながらチェルシーではあまりプレイできていないね。彼はゴール前で脅威になるクラシカルなCFだ。ヘディングは強いし、状況に応じてパスもできる。試合を読む力だって優れているのにね」
伊『Calciomercato』によると、ジルーの現状をフランスの先輩であるティエリ・アンリ氏も心配している。フランス代表ではそれなりに出場機会を掴んでいるのに、クラブではほとんど使われない。ジルーも複雑な気持ちだろう。
後輩にポジションを譲ってしまっているジルーだが、またこのフランス代表FWがチェルシーで輝くことはあるのだろうか。エイブラハムは彼が弟分と慕う選手だが、負けてはいられない。
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