10日に25歳の誕生日を迎えたパルチザン・ベオグラード所属の日本代表FW浅野拓磨は、11日のインジヤ戦で最高の誕生日プレゼントを手にすることになった。アタッカーにとって最高の喜びである「ゴール」だ。
浅野は後半に味方のパスを受けてペナルティエリアへ侵入すると、後方から相手に倒されてPKを獲得。パルチザンではMFビブラス・ナトホがPKを担当する機会が多いが、セルビア『Telegraf』は誕生日を迎えた浅野にチームメイトがキッカーの座をプレゼントしたと伝えている。
ゾラン・トシッチ、セイドゥバ・スマー、サディク・ウマルらアタッカー陣も誰がこの日のPKを蹴るべきか瞬時に理解したということだろうか。浅野もこれをゴール右へ冷静に流し込んでおり、最高の形で誕生日を祝うことになった。
またこのゴールが浅野にとってのセルビアリーグ初得点でもある。同メディアは浅野が自信をつける必要もあったと付け加えており、ひとまず1点目を決めたことでメンタル的にも落ち着けた部分があるはずだ。
浅野は誕生日に合わせて自身のブログを更新しており、これまでの25年間で様々な経験を積んだと振り返っている。サンフレッチェ広島、リオデジャネイロ五輪、アーセナル移籍、予想もしていなかったセルビアでのプレイなど、なかなかに濃いプロキャリアになっていると言えよう。
「楽しさや喜びや良い成果、結果に対して明らかにそうじゃない方が多い。でもその分隠れていた喜びは現れた時にとてつもなく大きい。それを知っているからやめられない。でもまだ知らない悔しさ、苦しさがいっぱいあると思う。だからこそその先にある大きな楽しさ、喜びを想像するだけでワクワクする。そう思うだけで楽しい。この人生でセルビアに来ることがあるとも思っていなかった。時には想像すらしてなかった出来事が待っているけどそのすべての経験が今の自分の成長に繋がっとると実感できる」
ブログではこのように振り返っており、予想もしていなかったセルビアの地で成長すべくもがいている。2022カタールワールドカップ出場も夢の1つとなっているはずで、セルビアの地で結果を残して森保一監督にアピールしたいところだ。今回の一戦でセルビアでの初得点をマークすることができたが、来年の誕生日にはパルチザン移籍が大正解だったと振り返ることができるのか。今後の奮闘にも注目だ。
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