横浜F・マリノスは9日、明治安田生命J1リーグ第31節で北海道コンサドーレ札幌と対戦した。この一戦で横浜FMは札幌を圧倒。前半2分、FWエリキが札幌GKク・ソンユンのミスから早々に先制点を奪うと、スコアは前半だけで3-1。後半も持ち前のアグレッシブさを継続して披露し、最終的には4-2で勝利を収めた。
これでリーグ戦8戦負けなし。連勝は4に伸びている。この好調を支えているのは攻撃陣と言って間違いないだろう。エリキ、マテウス、仲川輝人、マルコス・ジュニオールの4人で形成されるユニットの攻撃力はJ屈指。リーグトップのチーム得点数はこの試合で「60」の大台に到達している。なかでも得点ランキングトップをひた走るM・ジュニオールの貢献度は計り知れない。この試合も相手ゴール前で脅威となり、68分にはスピードに乗った抜け出しからペナルティエリア内で札幌DF福森晃斗のファウルを誘発。試合を決定づける4点目の獲得に貢献した。
「あの時はパスを出した後、裏にスペースがあったのでそこを狙っていたんです。ケイタ(遠藤渓太)から出たボールに対してうまく裏に抜け出せました。ただ、その後のコースはなかなかありませんでしたね。でも、その中でPKを獲得できたのは自分にとってポジティブなものでした。しっかり決めることができてよかったです。PKは日々練習しているので、その通り集中して決めることができました」
試合後、M・ジュニオールはPK獲得の場面をこのように振り返った。パスも出せてスペースにも走り込めるトップ下。まさに理想のアタッカーだ。横浜FMの驚異的な攻撃力はこのブラジル人によって支えられている。
そして、M・ジュニオールがチームに貢献しているのは攻撃面だけでない。果敢なプレスなど、チームのために走り続けることも彼が評価される理由の1つだ。この試合でも常に高い位置で札幌のディフェンスラインにプレッシャーを与え続けた。その影響からか、最後は足を気にする素振りを見せたところで84分に途中交代となったが、これについて問われた同選手は次のように語った。
「最後は疲れから足が攣ってしまいましたね。でも自分はボールを味方に供給するだけでなく、相手にプレッシャーをかけたり、前へ走って行かなければならない。運動量が多いポジションなんです。走る量が多いので、(攣ってしまったのは)普通のことかなと思っています。動かなかったら楽かもしれないけど、そうすればスペースを空けてしまうことになりますよね。なので、チームのために走るようにしています」
足が攣る直前までトップスピードでのスプリントを繰り返していたM・ジュニオール。監督からしてみれば、これほどありがたい選手はいないだろう。ここまで15ゴールで得点ランキングトップに立つブラジル人MFは、あらゆる面で“絶対に手を抜かない”頼もしい男だ。
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