バルセロナに新ポグバがいる シャビらとは違う“バルサらしくない”MF[映像アリ]

大きな期待を背負うモリバ photo/Getty Images

珍しいボックス・トゥ・ボックスの選手

シャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツ、最近ならばリキ・プイグなど、バルセロナのカンテラ(下部組織)はクラブの哲学に合うMFを次々と輩出してきた。彼らのテクニックはバルセロナの哲学そのものだが、今のカンテラにはバルセロナらしくない規格外のMFがいる。

「バルセロナのポール・ポグバ」と言われる16歳のMFイライス・モリバだ。ポグバと比較されるだけあってモリバにはサイズがあり、積極的に相手ゴール前まで攻め上がっていく推進力が備わっている。これはシャビやブスケッツとは大きく異なるものと言っていいだろう。

米『Bleacher Report』がモリバを特集しているが、これまでモリバを指導してきたコーチ陣もその才能を絶賛する。良い意味でバルセロナらしくない、新タイプのMFが誕生しようとしているのだ。
「イライスは他のセントラルMFをこなすアカデミーの選手たちとは異なるものを持っている。伝統的にバルサのMFはポジショニングに優れ、技術がある。ボールを回してポゼッションするのも上手い。アカデミーはシャビやブスケッツのような6番タイプでいっぱいだ」

「イライスはバルサの6番が持っていないクオリティを有している。彼はボックス・トゥ・ボックスの選手なんだ。ゴール前でも非常に優れている。ボールを引き出し、前線へ運ぶことができる。創造性あるプレイも得意だし、空中戦も強い。守備的な部分は別として、非常にアグレッシブだ。完成された選手なのさ」

これはモリバを見てきたコーチのオスカル・エルナンデスのコメントだ。バルセロナでボックス・トゥ・ボックスのMFは珍しく、トップチームに新たなアイディアをもたらす存在となるかもしれない。

15歳の時にはレアル・マドリード相手にハットトリックまで記録しており、先輩選手に混じっても能力は圧倒的だ。その時の映像も紹介されているが、キックオフ直後にロングシュートを決めるなどやりたい放題だ。

もちろん期待通りにバルセロナのポグバとなるかは分からないが、イニエスタやシャビとは全く異なるタイプのMFがいても面白い。スーパースターになるだけの素質は秘めているはずで、16歳のFWアンス・ファティがブレイクしている現状を考えると同い年のモリバのブレイクもそう遠い日ではないはずだ。

・レアル相手にハットトリック



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