“堅守の国”イタリアで異常事態発生中 68年ぶりとなる衝撃の統計

第2節のナポリ対ユヴェントスは両チーム合わせて7点が入る壮絶な打ち合いとなった photo/Getty Images

ゴール決まりすぎと伊メディア

“堅守の国の崩壊”か、はたまた“攻撃時代の到来”か。長らく強固なディフェンスを売りとするクラブが多数を占め、なかなか得点が生まれないイメージのあるリーグ。それがセリエAだった。しかし、今季はそのイメージが崩れるシーズンとなるかもしれない。2019-20シーズンの序盤戦、イタリアで異常事態が発生している。

そう伝えたのは伊『Sky Sport』だ。同メディアによると、今季セリエAでは近年見られなかったゴールラッシュが巻き起こっているという。全チームが4試合を終えた同リーグだが、ここまでの総ゴール数は123ゴールとなっている。1試合平均で4点以上のゴールが生まれている計算で、これは1950-51シーズン以来となる記録。実に68年ぶりの事態というのだから驚きだ。

振り返ってみれば当然かもしれない。今季セリエAにおいてスコアレスドローに終わった試合は第3節のフィオレンティーナ対ユヴェントスの一戦のみ。1-0のスコアで決着した試合こそ10試合あるものの、今季は両者点の奪い合いとなるような大味なゲームが多い印象だ。その裏付けとして、ここまで40試合のうち実に半分以上の24試合で3点以上ゴールが決まっている。すでに二桁得点を記録しているチームが3つもあることからもこの異常さが見て取れる。総得点数トップのナポリに至ってはすでに13得点を挙げている状況だ。
かねてよりイタリアサッカー進化のためには“カテナチオ”からの脱却が必要とも一部では言われてきた。はたして、今季のこの状況はセリエAが新たな時代を迎えようとしている証か、それとも伝統的な強みを失う予兆か。いずれにせよ、2019-20シーズンのイタリアは例年と“何か”が違うことは間違いなさそうだ。

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