今夏盛んにインテル移籍が噂されながらも、現所属クラブとの契約を延長し残留を決断したローマのボスニアヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコ。“ボスニアのダイヤモンド”とも称されるベテランFWはセリエA屈指のセンターフォワードだ。ロメル・ルカクを獲得したとはいえ、インテルは獲得失敗を後悔していることだろう。
しかし、成立目前とまで言われたこの取引はなぜ中止となったのか。ジェコの代理人を務めるシルヴァノ・マルティナ氏が伊『Calciomercato』に対してその舞台裏を明かしている。
「ローマは2000万ユーロの支払いを求めたが、インテルが提示してきた最高額は1500万ユーロだった。交渉が長引きすぎたこともあって、エディンは契約を延長してローマに留まることを決めた。でも正直に言うと驚かなかったよ。彼はローマに残留したいと思っていたんだからね」
チャンピオンズリーグ出場を逃したことにより、財政面で苦しい状況に立たされていたローマが要求した額とインテルの提示した額の間には500万ユーロの開きがあったようだ。最終的に資金調達とはならなかったが、エースを失わずに済んだのは首都クラブにとっても良いことだったのではないだろうか。
今後のキャリアもローマに捧げることを選択したジェコ。ジェノアとの開幕戦ではゴールを決め、今季も不動のエースとしての働きが期待される。はたして、永遠の都で彼はあとどれほどのゴールを決めてくれるのか。引き続き今後の活躍に注目だ。
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