リヴァプールの最終ラインでは今や世界最高のセンターバックの1人とまで評価されるようになったフィルジル・ファン・ダイクが君臨しており、チームがクリーンシートでも達成するようなことがあれば真っ先に最終ラインを統率するファン・ダイクに注目が集まる。
しかし、ファン・ダイクの隣に頼れる相棒がいることも忘れてはならない。相棒は若いジョー・ゴメスが務める時もあるが、昨季チャンピオンズリーグ決勝でコンビを組んだジョエル・マティプの存在も大きい。
マティプは2015年夏にフリー移籍で加わった選手で、フリーだったことを考えると非常に大きな補強と言えよう。英『Liverpool Echo』も、マティプのフリー移籍はリヴァプールの歴史に残る大成功の補強だと絶賛する。
リヴァプールでは過去にもフリー移籍から大仕事をやってのけた選手たちがいる。同メディアは「リヴァプール史上最高のフリー移籍ランキング」なるものを作成しているが、マティプはそこで3位に選ばれているのだ。
1位は同じく2015年にフリーで加わったMFジェイムズ・ミルナーだ。年齢を重ねるとともに良くなっていき、中盤からサイドバックまで複数のポジションをこなしてきた。ユルゲン・クロップに欠かせぬスーパーユーティリティプレイヤーだ。
2位は2000年にフリーで加わったガリー・マカリスター。加入当時35歳を迎えた大ベテランだったが、加入初年度にFA杯、リーグ杯、UEFA杯のカップ・トレブル達成に貢献。同メディアは昨季リヴァプールがチャンピオンズリーグを制すまではこのランキングで1位だったと伝えており、評価はミルナーより高かった。
マティプもこのランキングのトップ3に割って入ることになり、その貢献度は大きい。ファン・ダイクが7500万ポンドもの移籍金で加わったのに対し、マティプはフリー。何とも対照的な2人だが、堅守は移籍金を積めば完成するわけではない。フリーの仕事人・マティプへの称賛も忘れるべきではない。
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