グループステージ最終戦のカタール代表戦に2-0で勝利し、何とかコパ・アメリカ8強進出を決めたアルゼンチン代表。最悪の事態を回避することができたが、カタール戦の勝利で安心できるわけではない。アルゼンチンが南米の頂点に立つには、まだ改善すべき点が数多く存在する。
スペイン『MARCA』がいくつか問題点を指摘しているが、まず1つ目は最終ラインの問題だ。アルゼンチンはグループステージ最初の2試合でニコラス・オタメンディ、ヘルマン・ペッセッラの2人にセンターバックコンビを組ませたが、これが思うように機能していない。
最終戦のカタール戦ではトッテナムでプレイする若手のファン・フォイスが起用されたが、チームの守備を統率する部分がはっきりしていないのは気がかりだ。オタメンディとフォイスのコンビも完成された形とは言えず、ここは決勝トーナメントへ大きな不安が残る。
またレンソ・サラビア、ミルトン・カスコが担当してきた右サイドバックの働きも不十分と同メディアは指摘している。アヤックスで活躍する左サイドバックのニコラス・タグリアフィコを除けば、アルゼンチンの最終ラインは万全ではない。
2つ目の問題は、チーム全体の組織力の部分だ。最終ラインの組み合わせもそうだが、代表監督を務めるリオネル・スカローニは中盤から前線にかけても毎試合のように組み合わせを変えている。これが機能していないと指摘されており、連携面は明らかに不十分だ。
3つ目の問題は、意外な答えかもしれないが「メッシ」だ。アルゼンチン代表の大エースであるリオネル・メッシは今大会でもフル稼働しているが、同メディアはアルゼンチンがコパ・アメリカを制覇するにはメッシがもっと違いを生み出す必要があるとハードルを上げている。アルゼンチンがメッシに多くを頼っているのは明らかで、全てはメッシ次第なのだ。ベスト8以降は毎試合メッシが大爆発しなければ勝ち進めないだろう。
ベスト8に進んだとはいえ、アルゼンチンにはあまりポジティブな部分がない。ベスト8の相手はブラジル代表をも無得点に抑え込んだベネズエラだが、アルゼンチンは優勝への望みを繋げるか。
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