コバチこそブンデス最優秀監督? バイエルンでついに始まった”世代交代”

バイエルンを指揮するコバチ photo/Getty Images

世代交代を進めながらの優勝

今季からバイエルンを指揮するニコ・コバチは、シーズンの途中まで危険な立場にあった。バイエルンにとって国内制覇は当然のミッションとなっていたのだが、今季は序盤に躓いてドルトムントの首位独走を許してしまったのだ。最終的にバイエルンが優勝したものの、2位ドルトムントとの勝ち点差は僅かに2。ドルトムントが良いサッカーを継続したのもあるが、これほど優勝争いがヒートアップしたのも久々だ。

またチャンピオンズリーグではベスト16でリヴァプールに敗北。善戦はしたが、実力には確かな差があった。リーグを制してもコバチは解任される可能性があると言われ、決して100点満点の1年目とは言えないだろう。

しかし、現役時代にバイエルンで活躍したシュテファン・エッフェンベルク氏はコバチを今季のブンデスリーガ最優秀監督と絶賛する。
独『T Online』によると、同氏はバイエルンが世代交代を始める難しい時期にあったとコバチの仕事の難しさに理解を示しており、その中でリーグ制覇の目標を果たしたコバチを称えているのだ。

「コバチは私にとって今季の最優秀監督だ。彼はバイエルンで世代交代を始めないといけなかった。怪我による長期離脱者を入れ替え、ロッベンとリベリにはスタメンが保証されていないと知らせないといけなかった。彼はそれを上手くやり、最終的にリーグを勝ち取った」

ロッベンとリベリは今季限りでクラブを離れるが、今季は若いセルジュ・ニャブリが好パフォーマンスを披露するなど希望の光も見えた。それもコバチのおかげと言えるはずで、未来へ種を蒔くことに成功したシーズンと考えることもできる。

以前のような圧倒的な強さはなかったが、最後まで気持ちを切らさず頂点を守ったコバチの仕事は称賛されるべきだろう。

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