ペップの戦術はクレイジー 元バルサGKが振り返る「ビルドアップを……」

バルセロナを指導していた頃のグアルディオラ photo/Getty Images

次々と斬新なアイディアを披露

マンチェスター・シティを指揮するジョゼップ・グアルディオラは、これまでサッカー界に数多くのアイディアをもたらしてきた。グアルディオラの発想は斬新で、バルセロナで黄金期を築いた頃よりサッカーは大いに加速した。グアルディオラが持ち込んだアイディアはサッカーという競技を進化させたのだ。

その1つとして、ボールを持った際にセンターバックがかなりワイドに開くというものがある。グアルディオラはバルセロナでもこれを徹底させ、センターバックをワイドに開かせたところからビルドアップをスタートさせるのが当たり前になっていった。

ただし、当時バルセロナでグアルディオラの指導を受けたGKビクトール・バルデスは衝撃を受けたようだ。英『Daily Star』がバルデスのコメントを振り返っているが、センターバックがワイドに開く方法でビルドアップしたいとの要望にバルデスはクレイジーと感じたと語っている。

「グアルディオラが指揮官となった最初の話し合いを覚えているよ。彼は戦術ボードに小さなマグネットを2つつけたんだ。両サイドのボックスの外にね。彼は、この2人のポジションが分かるかと聞いたから、私はNoと答えた。するとグアルディオラは、この2枚はセンターバックだと答えたんだ。クレイジーだと感じたよ。君はセンターバックにパスを出し、ここからビルドアップすると言われたからね」

このやり方も今となっては一般的なものとなり、センターバックには足下の技術が当たり前のように要求される。その要求をクリアできないセンターバックがグアルディオラのチームでプレイするのは難しく、センターバックやGKの役割も変わりつつある。こうしたアイディアに躊躇なくトライできるところにグアルディオラの凄さがあるのだろう。

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