レアルとユヴェントスが争奪戦! ともにローマから3名の引き抜きを画策か

今季ローマで飛躍を遂げたザニオーロ photo/Getty Images

カギとなるのはローマの順位

レアル・マドリードとユヴェントスはイタリアのクラブから複数の同じ選手を引き抜こうとしているようだ。ターゲットとなっているクラブはローマ。今季のセリエAにおいてローマは現在5位につけており、来季のチャンピオンズリーグ出場が危ぶまれている。イタリア国内では、ローマがこのまま来季CL出場を逃すことになれば複数選手の流出は避けられないとの報道がなされており、今季終了後に移籍市場で草刈り場となる可能性は高い。このチャンスをレアルとユヴェントスが見逃すはずもないだろう。

伊『Sport Mediaset』によると、両クラブはともにローマの同じ3選手の獲得に興味を抱いている。同メディアはそれぞれの思惑について触れながらその選手たちを紹介している。

・コスタス・マノラス(DF/ギリシャ代表)
プレミアのチームからも関心を寄せられているとされるマノラスは人気銘柄だ。彼が加入するとなれば戦力としてはかなり期待できるが、レアルはすでにポルトからDFエデル・ミリトンの加入が決まっており、ユヴェントスもアヤックスのDFマタイス・デ・リフトの獲得をあきらめていないため状況は複雑化している。


・ロレンツォ・ペッレグリーニ(MF/イタリア代表)

ローマ下部組織出身のペッレグリーニは以前から契約延長交渉を行っているものの、いまだ話はまとまっていない。ユヴェントスは去年から彼を狙っており、レアルが目を付けたのは最近だという。しかし、ペッレグリーニ自身の優先順位は移籍よりも契約延長の方が高いと同メディアは伝えている。


・ニコロ・ザニオーロ(MF/イタリア代表)

今季、一気にスターダムを駆け上がった19歳のザニオーロについては、上記2人と少し違った見方がある。レアルは以前からユヴェントスのMFミラレム・ピャニッチにも興味を抱いており、もしイタリアの新星を獲得できなくともそちらにシフトする可能性があるという。

この3人の中でも、ザニオーロは非売品だろう。今季途中にアタッカーが相次いで離脱する中、チームとしての体を保っていられたのは彼の好パフォーマンスによるところが大きい。ひさびさに登場した新星をローマが簡単に手放すとは考えづらい。

いずれにせよ、彼らの去就がローマの順位に依存することは間違いない。レアルとユヴェントスが具体的に話を進めるのは、もう少し様子をみてからでもいいのかもしれない。

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