オランダ、ドイツにホームで23年ぶりの敗戦 悔しさを吐露した指揮官

オランダ代表の指揮を執るクーマン監督 photo/Getty Images

「後半は素晴らしかったが……」

ついにEURO2020予選が開幕した。欧州の各地で激しい戦いが繰り広げられているが、24日に予選屈指の好カードが実現。グループCの2強と目されるオランダ代表とドイツ代表が相見えた。

近年の低迷から復活を目指す両国の対戦は、激しい打ち合いとなった。15分、ニコ・シュルツの右クロスから、中央へ走り込んだレロイ・サネがワントラップしてシュートをゴールに叩き込み、幸先よく先制に成功したアウェイのドイツ。左サイドから切り込んだセルジュ・ニャブリが34分に追加点を挙げ、前半を2点リードして試合をお折り返す。

ただ、このまま黙って負けるわけにはいかないホームのオランダも、後半に反撃を試みる。開始早々の48分、マタイス・デ・リフトのヘディング弾で1点返すと、63分にメンフィス・デパイがエリア内の混戦の中から同点ゴールを決め、ついに試合を振り出しに戻す。その後、なかなかスコアが動かず、ただただ時間だけが過ぎていき、ドローで終わるかと思われた。しかし、終了間際の90分、途中出場を果たしたマルコ・ロイスの折り返しをシュルツが合わせ、ドイツが勝ち越しに成功。ドイツが3-2でオランダを撃破した。
後半の猛攻で一時同点に追いつくも、終盤の失点で勝ち点を取りこぼすこととなったオランダ。データサイト『opta』によると、オランダがホームでドイツに敗れたのは、1996年4月以来約23年ぶりとのことだ。試合後、インタビューに応じたオランダのロナルド・クーマン監督も「我々は上手なスタートを切ることができなかった。ドイツがどんなプレイをしてくるのかわからなかったし、彼らの前線3枚の動きは素晴らしかったと思う。前半に0-2とされたが、下を向かずに素晴らしい後半を過ごせたことは誇りだ。ただ、ポイントを獲得したかった」と悔しさをにじませている。

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