バルサとメッシを誰が止める? 主力大爆発で可能性残した”3冠”の夢

セビージャを撃破したバルセロナ photo/Getty Images

国王杯を捨てなかった

スペイン国王杯は捨ててもいいのではないか。この議論は今季だけでも2回あった。ベスト16の1stレグではレバンテに1-2で敗れ、ベスト8の1stレグではセビージャに0-2で敗れたからだ。リーグ戦とチャンピオンズリーグに専念するため、2ndレグに主力を投入する必要はないとする意見も目立った。昨季も同じことをし、シーズン終盤にルイス・スアレスやリオネル・メッシといった主力組に疲労の色が見えたからだ。

しかし、バルセロナを指揮するエルネスト・バルベルデは姿勢を変えなかった。セビージャ戦の2ndレグでは主力組を投入し、6-1の大勝を収めたのだ。この結果にスペイン『MARCA』はバルセロナがどこまでも強欲なチームだと取り上げており、まだバルセロナには3冠の可能性が残されている。

相変わらず本気になったメッシを止められるチームは存在せず、同メディアも「バルセロナとメッシはとどまるところを知らない。誰が彼らを止めるんだ?」と伝えている。まさかセビージャも6失点するとは考えていなかっただろう。しかもこのゲームでは大きな収穫もあった。MFフィリペ・コウチーニョの2得点だ。
定位置を確保できず苦しんでいたコウチーニョだが、この試合ではメッシがPKを譲るなど復活のチャンスが与えられた。コウチーニョもその期待に見事に応えており、結果的にバルベルデはチームの層を厚くすることに成功したと言える。メインターゲットはあくまでリーグ戦とチャンピオンズリーグだが、コウチーニョが調子を上げてくればローテーションにも幅が出てくる。一部ではスペイン国王杯に主力を起用すべきではないといった意見も出ていたが、バルセロナは3冠の夢も捨てていない。

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