“メッシ休養作戦”は裏目に…… CLへバルサはローテーション続けるべきか

セビージャに敗れたバルセロナ photo/Getty Images

セビージャに完敗

昨季は大幅なローテーションを好まなかったバルセロナ指揮官エルネスト・バルベルデが、今季は少しばかり異なる動きを見せている。先日3-1で勝利したレガネス戦でもエースのリオネル・メッシをベンチスタートにし、22日に行われたスペイン国王杯準々決勝1stレグのセビージャ戦ではメッシをメンバーから外している。

狙いはチャンピオンズリーグだろう。昨季は序盤からメッシ、ルイス・スアレスらキーマンがフル稼働し、その影響かチャンピオンズリーグ準々決勝ローマ戦で予想外の逆転負けを喫してしまった。その原因が主力の疲労にあると指摘されたこともあり、今季バルベルデがスペイン国王杯をどう戦うのか注目を集めていたのだ。

しかし、バルベルデのプランはいきなり崩れてしまった。セビージャ戦はサブ組主体で臨んだものの、得点を奪えず0-2で敗北。2ndレグでこの点差を跳ね返すには主力組を投入するしかなく、失敗すれば3冠制覇の夢は消えてしまう。
英『GIVE ME SPORTS』はメッシをメンバー外とする決断は大きなリスクが伴うものだが、これが機能してチャンピオンズリーグを制覇できればバルベルデは優れた戦術家として称賛されるだろうと伝えていた。しかしセビージャ戦から躓いてしまうことになり、バルベルデが1月末に行われる2ndレグでどのようなリアクションを起こすかが注目される。

また、ここからのスケジュールも興味深い。バルセロナは2月19日にチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでリヨンと対戦するが、その後にはリーグ戦でセビージャ、レアル・マドリードとのクラシコが予定される厳しい日程となっている。さらにリヨンとの2ndレグが行われる3月13日の直後には前回対戦で3-4と打ち負けたレアル・ベティス戦が控え、4月初めにはアトレティコ・マドリードとの戦いが控えている。

難敵との戦いが続く中でどうメッシを休ませるのか、後半戦はバルベルデの手腕が問われることになりそうだ。

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