長谷部は熟成されたワインのよう 35歳にして”ブンデス屈指”のリベロに

チームをまとめる長谷部 photo/Getty Images

ドイツでも絶賛される

2008年からドイツでプレイするフランクフルトMF長谷部誠は、35歳の今が最高の時期と言っていいかもしれない。これまでは複数ポジションを任せられる便利屋的存在だったが、フランクフルトではニコ・コバチ前指揮官の頃より3バックの中央に落ち着いた。今ではブンデスリーガを代表するDFの1人と評価されており、チームの中心選手だ。

チームを指揮するアディ・ヒュッターも長谷部のことをワインに例えていたが、独『90min』も「多くのワインと同様に年を重ねるにつれて良くなっている」と長谷部を称賛している。ドイツであらゆることを経験したことで、今の完成された長谷部誠が出来上がっているのだ。

長谷部自身もリベロの役割に納得しているようで、「僕の仕事はリベロで、今完璧なポジションだと思います。試合の流れを見てプレイできます。中盤ではもっと走らないといけないですし、プレッシャーもかかるので」とコメントしている。運動量を抑えられるポジションだからこそ毎試合のようにハイパフォーマンスを見せられるのだろう。
現在のフランクフルトはジェルソン・フェルナンデスやジョナサン・デ・ガズマンら中盤の選手に豊富な運動量が求められており、今冬にはそのポジションにMFセバスティアン・ローデも加えた。ボランチをベテランの長谷部が務めるのは難しいのかもしれない。しかしリベロで全体をコントロールする今の役割は完璧にフィットしており、役割を変えながら長谷部はブンデスリーガを代表する選手へと成長を遂げている。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.291 究極・三つ巴戦線

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ