サモラーノ 、ロナウドの爆発から約20年 インテルが狙うべきEL制覇

サモラーノ がプレイしていた当時のインテル photo/Getty Images

カギを握るのはやはりイカルディ

チャンピオンズリーグ・グループステージではバルセロナ、トッテナム、PSVが同居する厳しい組に入ってしまったこともあり、インテルはグループ3位でヨーロッパリーグに回ることになった。少々残念な結果だが、インテルにとってヨーロッパリーグも重要なタイトルだ。

最後にインテルがヨーロッパリーグを制してから約20年が経過しており、当然チームは今回も頂点を狙ってくるだろう。当時はまだUEFA杯という名称だったが、インテルは1997-98シーズンのUEFA杯ファイナルで同じインテルのラツィオを3-0で撃破して頂点に立った。何よりこの前のシーズンは決勝でシャルケにPK戦の末に敗れていたため、クラブとしてはリベンジを果たす必要があったのだ。

そのラツィオとのファイナルで前半5分に先制点を奪ったのはチリ代表のFWイバン・サモラーノだった。サモラーノは熱い闘志を秘めたストライカーだったが、クラブ公式によれば今のインテルにも自身と同じキャラクターを持った選手がいるとサモラーノは主張している。最前線に構えるマウロ・イカルディだ。
「ラツィオ戦の前は燃えていた。その1年前にシャルケ相手に敗れていたからね。負けることは選択肢になかったし、ラツィオ戦の夜の全てを覚えている。私の早い時間帯でのゴール、サネッティの見事なゴールもあった。ロナウドのゴールも覚えているよ。素晴らしい夜だった。過去の選手と今の選手を比較するのはいつも難しいものだ。まだ若いが、インテルには私と同じ強さ、野心を持っている者がいるよ。主将のイカルディさ」

今のインテルが何かタイトルを獲得するなら、イカルディが得点を奪うしかない。イカルディの得点力がなければヨーロッパリーグでも上位に進むのは難しいだろう。インテルは1回戦でラピード・ウィーンと対戦することになっており、相手は格下だ。戦力的には優勝も狙えるはずで、20年前の歓喜をもう1度とサポーターも望んでいることだろう。

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