ジェラード、マケレレら豪華すぎ ”プレミア史上最高MF10人”のトップは

チェルシーのカンテ photo/Getty Images

現役選手も入ってくる結果に

強く、速く、テクニックもあって得点力もある。世界最高峰のリーグの1つであるプレミアリーグで活躍してきたMFは、全てを兼ね備えたワールドクラスの選手ばかりだ。人によって好き嫌いは分かれるだろうが、プレミア史上最高のMFは誰なのだろうか。英『FourFourTwo』がTOP10を発表している。

10位:クロード・マケレレ(チェルシー)



チェルシーはジョゼ・モウリーニョが指揮を執った2004-05シーズンに僅か15失点のみでリーグを制するなど、圧倒的な力を有していた。そのチームを中盤の底から支えていたのがマケレレだ。当時世界で最もボールを狩り取るのが上手い選手だったのは間違いない。マケレレのような選手がいるチームは強いというのは、今のサッカー界では常識だ。

9位:エンゴロ・カンテ(チェルシー)



この選出はなかなか興味深い。カンテは同じフランス人選手であることからマケレレ2世と言われてきた選手だ。そのカンテが師匠マケレレを1つ上回る順位に入っており、今夏フランス代表の一員としてロシアワールドカップを制したことを考えてもカンテはマケレレを超えたのかもしれない。プレミアでもレスター・シティ、チェルシーの両方でリーグを制しており、その存在感は絶大だ。

8位:ルカ・モドリッチ(トッテナム)



モドリッチは現世界最高のMFの1人と言われる選手だが、その評価を確立したのはレアル・マドリードに移籍してからだ。トッテナムでも優れた選手ではあったものの、プレミア制覇には全く届かなかった。8位の順位はやや高いようにも思えるが、同メディアはその能力を高く評価している。仮に今のマウリシオ・ポチェッティーノのチームにモドリッチがいれば、ハリー・ケインやクリスティアン・エリクセンらと見事な連携を構築したのは間違いない。

7位:ダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)



マンCの中盤を今も支配するダビド・シルバが7位だ。「速くもなければ強くもない、サイズもない、使うのも左足のみ。だが彼はゲームを支配する」と同メディアは評価しており、シルバは分かっていても止められないタイプの選手だ。指揮官が代わっても重要度は変わらず、プレミアを代表するテクニシャンだ。

6位:ヤヤ・トゥレ(マンチェスター・シティ)



シルバとともに今のマンCの土台を築いたトゥレもTOP10に入ってきている。全盛期のトゥレはまさに何でもできる選手で、ドリブル、パス、フリーキックと全てがトップクラスだった。プレミアでも他を圧倒するパワーを備え、好調時は手がつけられなくなる。プレミアの歴史に名を残すMFで間違いないだろう。

5位:パトリック・ヴィエラ(アーセナル)



何年経ってもアーセナルが後継者を見つけられない選手として話題のヴィエラは、アーセナルの無敗優勝など栄光の記録に欠かせないキーマンだった。トゥレと同じくサイズを活かした強さがあり、プレミアのハードなスタイルにも合っていた。ヴィエラのような完成されたセントラルMFを見つけてくるのは難しいだろう。

4位:スティーブン・ジェラード(リヴァプール)



プレミアのタイトルには届かなかったが、リヴァプール愛を貫いたジェラードはサッカーファンの記憶に強く刻まれている名手だ。目立った弱点がなく、守備から攻撃まであらゆる仕事をこなすことができる。強烈なシュートも代名詞で、世界を代表するスーパータレントだった。

3位:ポール・スコールズ(マンチェスター・ユナイテッド)



今でも数多くの選手がスコールズを手本にしていると語るように、スコールズはMFとして理想的な選手だ。やや頭に血が上りやすいところはあったが、パス精度は圧巻だ。ミドルシュートにも力があり、マンUの黄金期を支えた名MFだった。

2位:フランク・ランパード(チェルシー)



よくジェラードと比較されることもあるランパードが2位だ。ジェラードと同じく弱点がなく、あらゆる能力を高いレベルで備えている。何より異常なのは得点力で、MFながらチェルシーでは歴代最多となる211の得点を記録した。シーズンに20得点超えを達成することも珍しくなく、2006-07シーズンから5シーズン連続で20点超えを達成している。同じ時代にジェラードとランパードが誕生したのはイングランドサッカー界の奇跡と言っていいだろう。

1位:ロイ・キーン(マンチェスター・ユナイテッド)



少しこの選出に驚いた人もいるかもしれない。ロイ・キーンはマンUで数多くのタイトルを獲得したレジェンドだが、スコールズやランパードに比べるとエレガントなMFとは言い難い。繊細なテクニックもなければ、得点数も多くない。しかし、キーンがいたからこそマンUは多くのゲームに勝てたのも事実だ。強烈すぎるリーダーシップでチームメイトを引っ張り、時には相手に恐怖を植え付け、ゲームをコントロールしてしまう。マンUではプレミアを7度制し、1998-99シーズンには3冠も達成した。タイトルの数も見事で、最もプレミアらしいMFと言えるだろう。

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