黄金世代の1人ランパードは名将になる!? 注目を集めるダービーでの急速な”若返り”

ダービーの指揮官に就任したランパード photo/Getty Images

若手を積極的に起用

スティーブン・ジェラードとフランク・ランパード。イングランド代表の黄金世代を支えた2人は、指揮官の道を歩み始めている。ジェラードはスコットランドの古豪レンジャーズへ、そしてランパードはプレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)のダービー・カウンティの指揮官に就任している。

名選手が名監督になるとは限らないが、この2人は指揮官としても優秀なのかもしれない。すでにジェラードはレンジャーズを指揮してヨーロッパリーグ1次予選ラウンドを突破している。ランパードの方は開幕へ向けて着々と準備を進めているのだが、地元紙『Derbyshire Live』はランパードに指揮官の才能があるのではないかと注目しているのだ。

というのも、ランパードは就任早々から積極的な若返りを進めている。昨季プレミア昇格プレーオフ準決勝でダービーはフラムと対戦したのだが、2ndレグのスタメン平均年齢は30歳に達していた。GKスコット・カーソン(32)、DFカーティス・デイビス(33)、リチャード・キーオ(31)、イケチ・アンヤ(30)、MFトム・ハドルストーン(31)、ブラッドリー・ジョンソン(31)、FWキャメロン・ジェローム(31)のスタメン7人が30代で、交代で入ったFWデイビッド・ニュージェントも33歳だ。
それを変えるべく、ランパードは市場で積極的に若手を補強。チェルシーから19歳MFメイソン・マウント、リヴァプールから21歳MFハリー・ウィルソンをレンタルで獲得。特にマウントは将来を期待されている選手で、ランパードが直接指導できるのは大きい。プレシーズンでもこの2人に加えてDFマックス・ロー(21)、MFトム・ローレンス(24)らを起用している他、ピーターバラからFWジャック・マリオット(23)、レディングからMFジョージ・エバンス(23)を獲得。同メディアによればチームの平均年齢は27歳ほどまで下がることになるという。

ベテランが多すぎると批判の対象となりやすく、日本でもロシアワールドカップ前は経験重視で選考された日本代表メンバーを「おっさんジャパン」と批判する声があった。ランパードは若手を獲得することがクラブの未来に繋がると考えており、就任早々から若返りに取り組んだというのだ。

ランパードは、「年齢がメインのテーマではないが、若手を呼び込むことができればクラブの未来となる。私は若い選手が成長するのを見るのが好きだし、サポーターもそうだ。現在と同じくらい将来のことも考えているからね」とコメントしており、就任早々から未来へのビジョンを描きつつある。

何よりランパードのような名の知れたレジェンドが指揮官に就任すれば、選手たちがランパードの下でプレイしたいと考えるのは当然だ。チェルシーでランパードの後継者的存在になることが期待されるマウントも、ランパードがどう育てるのか注目だ。

古豪復活を託されたジェラード、プレミア昇格を求められているランパード。黄金世代の2人は指揮官としてもレジェンド級の存在になれるかもしれない。

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