昨季は苦しいシーズンに
今季のブンデスリーガでは、完全復活を狙う選手たちの存在が1つの注目ポイントになるだろう。これまで世界トップレベルと評価されていた選手たちの中には、昨季評価を落としてしまった者たちもいる。彼らにとって今季は復活を狙うシーズンなのだ。ブンデスリーガ公式は再び評価を確立しようとする選手をリストアップしている。
1.マヌエル・ノイアー(バイエルン/GK)
昨季、そして今夏のロシアワールドカップで評価が変わってしまったのがノイアーだ。もちろんノイアーは世界トップレベルのGKだが、世界最高と自信を持って断言できる者は少なくなっているのではないか。昨季は怪我でシーズンの大半を棒に振り、復帰したワールドカップでもパフォーマンスは今ひとつだった。再び世界最高のGKであることを証明すべく、ノイアーにとって今季は勝負だ。
2.マリオ・ゲッツェ(ドルトムント/MF)
ロシアワールドカップが終わり、ゲッツェが苦しんできた4年間に1つの区切りがついた。2014ブラジルワールドカップでドイツ代表を優勝に導くゴールを決めて以降、ゲッツェはバイエルンでの苦戦、代謝異常など様々な問題に直面してきた。ロシアワールドカップでは代表メンバーに入ることもできなかった。苦しい4年だったはずだが、高い能力を備えているのは間違いない。4年後の代表入りへ、ゲッツェにはここから再びの爆発が望まれる。
3.マルコ・ロイス(ドルトムント/FW)
ロイスの場合は、復活というより怪我さえなければいつでも大活躍できる。それだけの能力を備えた選手だ。ドイツ代表の一員として戦ったロシアワールドカップでも、ロイスのパフォーマンスはレベルが高かった。今季からドルトムントを指揮するのはボルシアMG時代に仕事を共にしたルシアン・ファブレで、大爆発する要素は揃っているのではないかと同サイトは期待している。
4.レナト・サンチェス(バイエルン/MF)
EURO2016で最優秀若手選手に選ばれたサンチェスだが、それからは苦しい日々を過ごしてきた。バイエルンではチャンスがなく、レンタル移籍したスウォンジーでも大苦戦。サッカーファンの記憶から消えつつあったが、バイエルンの指揮官ニコ・コバチはサンチェスにチャンスを与えようとしている。ポジション争いは激しいが、若手の育成に定評あるコバチの下でもう1度大きく伸びることができるかもしれない。
バイエルン、ドルトムントの2人は今季のカギを握る存在だ。バイエルンでは昨季スヴェン・ウルライヒが奮闘したが、やはりノイアーこそ守護神だ。ドルトムントもバイエルンから王座を奪うにはロイス、ゲッツェの爆発が欠かせない。彼らが躍動すれば今季のブンデスリーガは面白い戦いとなってくるはずだ。