“ブンデス最優秀若手”擁するモロッコを侮るな 若きシークレット・ウエポン抱える不気味なチーム

モロッコ代表のアリ photo/Getty Images

若手に期待できるフレッシュなチーム

ロシアワールドカップでグループBに入っているモロッコ代表はあまり注目されているチームとは言えない。スペイン代表、ポルトガル代表、イラン代表と同居するグループでは、完全な二強二弱と評価されているからだ。サッカーファンの多くはスペインとポルトガルのどちらが1位通過するかを予想していることだろう。

しかし、モロッコも侮ってはいけない面白いチームだ。1998フランス大会以来の出場となるモロッコは、将来が楽しみな若手選手が多く入っている。中でもブンデスリーガ公式が注目しているのはシャルケで活躍する20歳のMFアミーヌ・アリだ。今季シャルケで3得点7アシストの数字を記録してチームの2位フィニッシュに貢献した若きMFは、同サイトのアンケート企画にて今季のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたヤングスターなのだ。

同サイトはアリのことを「モロッコのシークレット・ウエポン」と呼んでおり、今大会でブレイクする可能性に期待している。アリはモロッコのA代表を選択する前はフランスの世代別代表に選ばれており、2016年にはU-19欧州選手権をフランス代表の一員として制覇した経験を持っている。A代表はモロッコを選択することになり、20歳という若さでワールドカップ出場のチャンスが巡ってきたわけだ。これはフランス代表を選択していれば実現しなかっただろう。
アリの他にもレアル・マドリードに所属する19歳DFアクラフ・ハキミ、フランスのリールに所属する20歳DFハムザ・メンディル、今季マラガで4得点を記録した21歳FWユセフ・エン・ネシリ、フェイエノールトで21試合に出場した21歳MFソフィアン・アムラバト、フランスのカーンでプレイする21歳MFユセフ・アイ・ベナセルなど若手が多く入っている。数年後にも期待が持てるチームだ。

スペイン、ポルトガル相手にサプライズを起こすのは簡単ではないが、若いモロッコ代表はロシアの地で旋風を巻き起こせるのか。

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