日本代表はポジティブな状況? 天国と地獄を経験した長友が感じるロシアW杯への自信

ガーナ戦では積極的に攻撃に絡んだ長友 photo/Getty Images

南アフリカ大会と同じ雰囲気?

30日に『キリンチャレンジカップ2018』が行われ、日本代表は日産スタジアムでガーナ代表と対戦した。3バックや2トップといったこれまで使われてこなかったシステムを試した日本だが、FKとPKから失点し、ガーナに0-2の敗戦を喫した。

この一戦で左サイドを任され、豊富な運動量で攻守にわたり存在感を放ったベテランDF長友佑都が、試合後のインタビューで「いまは強い気持ちと、冷静さが自分のなかにある。どんな状況でもぶれない軸が自分のなかにできた。結局、チームなのでどれだけまとまれるかにかかっている。そこにつきるなと思う」とコメント。ガーナに敗れるもロシアW杯へ向けて前向きな姿勢を見せている。

そして「ボクは南アフリカ大会も経験していて、ああいう状況のなか、批判されながらも岡田さんが悩みながらも決断して、その岡田さんについていく、決断にボクたちがついていく。その強い気持ちがチームをひとつにしたという部分ある。でも正直、ブラジル大会のほうがみんな経験を増していた。ひとりひとりのレベルをみても強かったかもしれない」と、ヒーローとなった8年前や、メンバーが揃っていても思うような結果を残せなかった4年前を振り返った上で、「結局はチームだなと2大会を比べて感じている。難しい状況のなかで今日もすごく課題が出ましたが、ポジティブな部分もものすごくあった。ボク自身、南アフリカ大会のときのような状況、チームがひとつになる、一丸となるところに辿り着けると思っている。短期間ですけど、最終的にまとまっていくのではないかという雰囲気をボクは感じている」とチームとしての追い込みに自信を見せた。

西野監督は今回のガーナ戦へ向けて、経験豊富な選手を多く招集した。そのこともあってか、長友は「けっこう打たれ強い選手が多い。メンバーをみると。追い込まれれば追い込まれるほど、はいあがる、立ち上がるので、ボクらにとってはポジティブな状況なのかなと思う」とも明かしている。

ガーナ戦の試合内容については「(引いて守ることを)考えていかないと厳しいかな。ただ、フリーキックの練習を昨日もちょっとやっていて、マンマークでついてラインを下げないとか、細かい部分をやっていかないといけない。今日の壁の作り方にしても、あれでよかったのか。細かいところで失点しているので、そこは突き詰めていかないと。逆に、詰められる部分だと思う。流れのなかでは相手に取られていないし、特に前半はチャンスも作られていない。そこはポジティブにとらえている」と振り返った。

この一戦で採用した[3-4-2-1]で本大会も臨むのであれば、間違いなくキーマンとなってくるのが長友がプレイしたウイングバックのポジションだ。中でも、対戦国には左サイドでマッチアップする選手が超一流選手。長友は「本大会を考えると、左サイドは地獄のポジション。クアドラード(コロンビア代表/ユヴェントス)がいて、マネ(セネガル代表/リヴァプール)がいる。ただ、『地獄だ』と言ったが、ボクは相手が強くなれば強くなるほど燃える。地獄ですが、まあ楽しみ」と述べつつも「楽しみではありますが、ボクが上がったあとのところ。今日も(ボールを)引っかけてカウンターとか、相手の残っている選手につけていないとかがあった。リスクマネージメントができているはずだったが、そこは試合でも話しました。ボランチがスライドするのか、3バックの1枚が絶対についてファウルをしてでも止めるのか、そこの割り切りはしていかないといけない。クアドラードやマネにフリーでボールを持たせると世界トップレベルで早いので、(そうなると)正直厳しいかな」と話し、相手のスピードスターを改めて警戒した。

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