ステイーブンスと吉田からスタメン奪取へ
昨季は長くクラブを支えてきたDFジョゼ・フォンテが冬の移籍市場でウェストハムに移籍し、プレミア屈指のセンターバックになったと言われたフィルジル・ファン・ダイクも怪我で長期離脱したことで、サウサンプトンの最終ラインでは若いジャック・スティーブンスと日本代表DF吉田麻也がコンビを組む機会が多かった。このコンビは今季開幕後もファーストチョイスになっているが、その座を脅かす存在がいる。
今夏ラツィオからチームに加わったオランダ代表DFヴェスレイ・フートだ。フートはまだ23歳と若い選手だが、2018ロシアワールドカップ欧州予選を戦うオランダ代表にもきっちり召集されている実力者だ。
地元紙『Daily Echo』によると、フートが望んでいるのは同じオランダ人DFファン・ダイクとのコンビ結成だ。ファン・ダイクは今夏に移籍を希望していたが、最後までまとまらずクラブに留まった。ファン・ダイクのモチベーションは気になるところだが、フートはファン・ダイクとコンビを組むことに意欲を燃やしている。
「僕たちは2人ともオランダ人選手だし、これはアドバンテージだ。僕たちは似ていて、非常に良いコンビを築けるはずだよ。僕たちだけじゃなく、このクラブには他にも3人のセンターバックがいる。彼らも非常に良いよね。競争があるというのは常に良いものだよ」
フートの言う3人とは吉田、スティーブンス、そして今夏獲得されたU-21ポーランド代表DFヤン・ベドナレクのことだ。ファン・ダイクはすでにユース世代の試合には出場しているようで、復帰へ向けて準備を進めている。フートとファン・ダイクのオランダ代表コンビが実現すれば吉田にとって厄介な状況となるかもしれないが、フートの願望は叶ってしまうのか。