プレミアでもパワー負けすることはない
ジエゴ・コスタよりもパワーに欠けるFWアルバロ・モラタがチェルシーですぐ活躍できるのだろうか。今季開幕前にはこうした不安の声もあった。しかし、モラタは開幕4試合で3ゴールと結果を出している。プレミアリーグへの適応という面で不安はないように思える。
中でも特徴的なのは空中戦を制する上手さと強さだ。9日のレスター・シティ戦ではアスピリクエタからのクロスボールにしっかりと頭で合わせてゴールを奪っており、空中戦に強いウェス・モーガンとハリー・マグワイア相手にも競り勝つ強さがある。これは大きな特徴だ。
加えて英『Daily Mail』はセンターバックの位置から上がってきたアスピリクエタからモラタにクロスボールを提供する形が1つのパターンになっていると取り上げており、2人の間ではしっかりと意思疎通が取れているように見える。今回のレスター戦でも右ウイングバックのモーゼスが高い位置を取ることで相手の左サイドハーフを最終ライン付近まで後退させ、その前にできたスペースをアスピリクエタが使っている。この形が1つのパターンになっているのは間違いない。
モラタが空中戦でも勝負できると分かったことは大きく、今後も引いた相手を崩す際に有効な武器となるだろう。エデン・アザールが復帰したことでチャンスの質も飛躍的に高まるはずだが、モラタはこのまま得点を量産出来るか。