Group_A 第3節 アメリカ 1-0 パラグアイ
2016年6月11日 /フィラデルフィア/ 現地19時キックオフ
コパ・アメリカ開幕から9日目、遂にグループステージ最終節を迎えるグループAでは、勝てば決勝トーナメント進出が決まる開催国のアメリカ代表がパラグアイ代表と対戦した。
開幕戦ではコロンビアに完敗を喫しながら続くグループ第2節ではコスタリカ相手に4-0と大量得点で勝ち点3を手にしたアメリカは、パラグアイとの最終節に勝てば無条件で決勝トーナメント進出が決定。対するパラグアイも、2戦で1分1敗と未だに白星がないが、アメリカを倒すことができれば他会場の結果次第で決勝トーナメント進出の可能性も残す。
しかし先制点を奪ったのはアメリカだった。立ち上がりはパラグアイの鋭いカウンターアタックに苦しんだアメリカだが27分、FWザーデスが左サイドを抜け出すと、低い弾道のクロスに反応したのはFWデンプシー。ゴール前に駆け込んだエースが左足で沈め、アメリカが先制に成功する。ビハインドを負ったパラグアイは前半終了間際にもFWレスカノが相手GKと1対1のチャンスを迎えるなど決定機を作り出すが、得点が奪えないまま前半を終えた。
しかし後半開始早々、試合は大きく動く。アメリカは47分、DFイェドリンのスライディングタックルにイエローカードが提示されると、パラグアイのフリーキックから再開した直後のプレイでもイェドリンが相手選手を倒してしまい、1枚目のイエローカードから1分後のイエローカードで退場処分となる。直後、アメリカはエースのデンプシーに代えて、今大会初出場となるDFオロスコを投入。40分を残して早くも守備的な戦いを強いられる。
その後は数的優位に立ったパラグアイが圧倒的にボールを保持。しかし攻撃は単調なものばかりとなり、同点弾が遠い。82分にはFWベニテス、MFアルミロンが連続でゴール至近距離からシュートを放つが、シュートはいずれもアメリカGKグザンに阻まれ、試合は1-0のままタイムアップの笛を迎えた。
3日に開催されたコロンビアとの開幕戦では攻撃の形を作れず、決勝トーナメント進出も危ぶまれていたアメリカだが、2節では大勝、最終節では耐えきって勝ち点3を獲得。グループステージ突破を決めた。この勢いで決勝トーナメントに臨めば、昨年大会のチリに続いて2年連続となる開催国のコパ・アメリカ制覇もありえるかもしれない。
[アメリカ代表]
監督 ユルゲン・クリンスマン
GK
ブラッド・グザン（アストン・ビラ / イングランド）
DF
デアンドレ・イェドリン（サンダーランド / イングランド）
ジョン・ブルックス（ヘルタ・ベルリン / ドイツ）
ジェフ・キャメロン（ストーク・シティ / イングランド）
ファビアン・ジョンソン（ボルシアMG / ドイツ）
MF
ジャーメイン・ジョーンズ（コロラド・ラピッズ）
マイケル・ブラッドリー（トロントFC / カナダ）
アレジャンドロ・ベドヤ（ナント / フランス）
FW
ボビー・ウッド（ウニオン・ベルリン / ドイツ）
クリント・デンプシー（シアトル・サウンダーズ）
ギャシ・ザーデス（ロサンゼルス・ギャラクシー）
交代出場
50分 MFマイケル・オロスコ（ティファーナ/メキシコ）
（OUT クリント・デンプシー）
75分 FWグラハム・ズージ（スポーティング・カンザス・シティ）
（OUT アレジャンドロ・ベドヤ）
83分 MFカイル・ベッカーマン（レアル・ソルトレイク）
（OUT ボビー・ウッド）
退場
48分 デアンドレ・イェドリン
［パラグアイ代表］
監督 ラモン・ディアス
GK
フスト・ビジャール（コロコロ/チリ）
DF
パウロ・ダ・シルバ（トルーカ/メキシコ）
グスタボ・ゴメス（ラヌース/アルゼンチン）
ファビアン・バルブエナ（コリンチャンス/ブラジル）
ミゲル・サムディオ（クラブ・アメリカ/メキシコ）
MF
ビクトル・アヤラ（ラヌース/アルゼンチン）
セルソ・オルティス（AZ/オランダ）
デルリス・ゴンサレス（ディナモ・キエフ/ウクライナ）
ミゲル・アルミロン（ラヌース/アルゼンチン）
FW
ダリオ・レスカノ（インゴルシュタット/ドイツ）
アントニオ・サナブリア（ヒホン/スペイン）
交代出場
46分 FWファン・マヌエル・イトゥルベ（ボーンマス/イングランド）
（OUT ファビアン・バルブエナ）
55分 MFファン・ロドリゴ・ロハス（セロ・ポルテーニョ）
（OUT セルソ・オルティス）
63分 MFホルヘ・ベニテス（クルスアスル/メキシコ）
（OUT アントニオ・サナブリア）
※所属チームは、2015/16シーズンです。
[得点]
アメリカ 1：デンプシー（27）
パラグアイ 0
