15日、日本代表DF吉田麻也が所属するサウサンプトンはプレミアリーグ第33節でマンチェスター・シティと対戦した。すっかり見慣れたコンビとなった吉田とジャック・スティーブンスのセンターバックは4月に入ってから安定感を増しており、ここ3試合ではわずか1失点に抑えていた。それに対するはセルヒオ・アグエロらマンCが誇るワールドクラスのアタッカーたちだ。マンCは優勝争いから漏れてしまっているものの、リーグ屈指の攻撃力を誇る危険なチームであることは間違いない。
その一戦は、予想通りマンCがチャンスを多く作る展開に。サウサンプトンもカウンターからチャンスを作る場面もあったが、やはりマンCが攻めるシーンが目立った。前半にはレロイ・サネがサウサンプトンの最終ラインをスピードでぶち抜き、GKをかわそうとしたところで倒れ込む際どい場面も。目立った接触はなかったが、審判がしっかり見ていなければ判定がどうなっていたかは分からない。サウサンプトンは何とか耐えつつ0-0で前半を終える。
後半もダビド・シルバ、ケビン・デ・ブライネらを中心に繰り出されるマンCの地上戦に吉田やスティーブンスもしっかりと対応していたのだが、マンCが取り戻したパワーにやられてしまう。
55分、マンCがコーナーキックのチャンスを得ると、ボールはヴァンサン・コンパニの下へ。マンCで最も空中戦に自信を持つコンパニには吉田がマークについていたのだが、コンパニはその吉田の頭の上から強引にヘディングシュート。これにはフォースターも反応できず、マンCが戻ってきた主将の一撃で試合を動かす。コンパニの高さ、パワーが吉田を上回る格好となった。
吉田も72分には左サイドのクロスに合わせてヘディングシュートを放つなどゴールを狙いにいったが、得点には繋がらず。その後も交代で入ったロングなどを活かしてゴールを目指したのだが、逆にマンCに高い最終ラインの裏を狙われてしまう。
77分、マンCが中盤で1タッチの美しいパス交換を連続すると、最終ラインの裏に抜け出したデ・ブライネにシルバがパス。デ・ブライネはドリブルで運び、並走してきたサネにラストパス。これをサネが難なく決めて2-0。さらに80分、右サイドを抜け出したデ・ブライネがフワリとしたボールをペナルティエリア内に送ると、これにアグエロが頭で合わせて3点目。終盤の連続得点で試合を決定づける。
試合はそのまま3-0で終了。マンCがサウサンプトンの堅守を破壊し、勝ち点3を手にした。
[メンバー]
サウサンプトン:フォースター、ソアレス、スティーブンス、吉田麻也、バートランド、S・デイビス、ウォード・プラウズ(→ロング 60→J・ロドリゲス 82))、ホイビュルク、タディッチ、レドモンド、ガッビアディーニ(→ブファル 60)
マンチェスター・シティ:ブラーボ、ナバス、コンパニ、オタメンディ、クリシー、フェルナンジーニョ、ヤヤ・トゥレ、デ・ブライネ、ダビド・シルバ(→サバレタ 81)、サネ(→スターリング 86)、アグエロ(→イヘアナチョ 89)
[スコア]
サウサンプトン 0-3 マンチェスター・シティ
[得点者]
サウサンプトン:
マンチェスター・シティ:コンパニ(55)、サネ(77)、アグエロ(80)