上田の凄さは得点力だけじゃない オランダでも認められるフィジカルの強さ「この能力を持つストライカーはあまり多くない」

フェイエノールトで活躍する上田 photo/Getty Images

チームも弱点がないと大絶賛

今季開幕よりフェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世の勢いが止まらない。19日に行われたエールディヴィジ第9節・ヘラクレス戦ではハットトリックを記録し、チームも7-0で大勝。これで上田は開幕9試合で11ゴール目となり、得点ランク首位を独走している。

得点力はもちろんだが、絶賛されているもう1つの理由がフィジカル面だ。世界の屈強なDF相手に体を張ってボールをキープすることができ、この力は日本代表でも欠かせないものになっている。

オランダ国内でのプレイ経験に加え、FC今治にも在籍したラルフ・セウントイェンスも『ESPN』にて上田の得点力以外の能力を称賛している。

「彼のランニングは見事だし、体も強い。空中戦で合わせるタイミングも素晴らしい。足下も上手く、ボールを失うことはほとんどない。この能力を持つストライカーはあまり多くない。DFからしっかりとボールを守り、チームの攻撃を支えられる能力だ。ボールをどこに出すべきか、どう展開すべきかを理解し始めている。そしてもちろん彼が決めている得点こそが最も重要だ」

またチームの調子も見逃せない。今節はヘラクレスを7発粉砕したが、フェイエノールトは開幕9試合で8勝1分と負けがない。2位PSVに3ポイント差をつけて首位に立っていて、25ゴール6失点と攻守のバランスも見事だ。

エールディヴィジで長くプレイしてきたケネス・ペレス氏は、今のフェイエノールトに弱点がないと語る。

「フェイエノールトはヘラクレスを痛い目に遭わせたね。今の彼らには弱点がない。サイドアタックの脅威、中央突破、得点力とボールキープに優れたストライカー、強固な守備、そして優れたサイドバックを擁している。攻撃は弾むように進むし、ヘラクレスはどうすればいいか分からなくなっていたね」

まだ序盤戦ではあるが、このペースを維持できれば優勝が見えてくる。それに上田、同じく日本代表DF渡辺剛の2人が大きく貢献しており、日本人コンビがフェイエノールト優勝へのキーマンだ。



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