湘南が土壇場で追いつかれ痛恨のドロー 次節で降格の可能性 横浜FMは浦和に4発快勝  J1第34節まとめ

第34節が行われた Photo/Getty Images

新潟も事実上の降格が決まる

2025明治安田J1リーグ第34節が17日から19日にかけて行われた。

降格圏の19位に沈む湘南ベルマーレと上位争いに加わる2位京都サンガF.C.の一戦。湘南は29分にDF中野伸哉が素早いプレッシャーでボールを奪い、ラストパスを受けたFW鈴木章斗が右足ダイレクトでゴール左に突き刺した。先制に成功した湘南は36分に京都にPKを与えてしまうが、これをGK真田幸太がセーブし絶体絶命のピンチを守護神が凌ぐ。さらに前半終了間際にDF鈴木義宜がDOGSOで退場しリードする湘南がさらに優位な状況となった。しかし後半アディショナルタイムにMF中野瑠馬のクロスにDF須貝英大が頭で合わせ、土壇場で京都が追いつく。試合はそのまま終了し湘南にとっては痛いドローとなった。

現在勝ち点39で16位の東京ヴェルディと、勝ち点22で最下位に沈むアルビレックス新潟。東京Vは36分にハーフウェイライン付近でDF谷口栄斗がパスカットして前進。左のMF新井悠太を経由してMF深澤大輝の折り返しを、ニアサイドでFW染野唯月がポストプレー。その落としを谷口が左足でゴール右に蹴り込み、東京Vが先制した。負けられない新潟は後半から積極的に選手を交代するも、なかなか得点が生まれず時間が過ぎていく。結局ゴールを奪えなかった新潟はこれでリーグ戦15試合勝ちなし。試合後にはサポーターからもブーイングが響いた。

こちらも残留争いが続く17位横浜F・マリノスはホームで浦和レッズと対戦。開始6分、MF植中朝日がが相手陣内でボールを奪うとゴール前まで持ち運び、ペナルティエリアで折り返したところをFW谷村海那が決めて先制に成功。34分にはコーナーキックからDFジェイソン・キニョーネスが頭で合わせて追加点。45分にはPKを獲得し、これをMFジョルディ・クルークスがゴール右へ決めて3点目。さらにはアディショナルタイムにMF井上健太のクロスに植中が押し込んで4点目。前半だけで4点を決めた横浜FMが勝利し残留圏内の17位をキープ。浦和は4試合ぶりの黒星を喫した。

この結果、まず最下位の新潟は横浜FMが勝利したことで勝ち点差が12に広がった。残り4試合で全勝してもマックス勝ち点は34。また仮にマリノスと勝ち点で並んだとしても得失点差が18もあるため残りの試合で大量得点での勝利、もしくは横浜FMが大量失点で4連敗しない限りは厳しい。次節、①新潟がヴィッセル神戸との試合で引き分け以下、②横浜FMがサンフレッチェ広島戦で引き分け以上、③18位横浜FCが柏レイソルに勝利のいずれかを満たした場合、新潟は2022年以来のJ2リーグ降格が決定する。19位湘南は横浜FMとの勝ち点差が8。次節横浜FMが広島に勝利し、湘南がアウェイでアビスパ福岡に引き分け以下に終わると2017年以来のJ2降格が決まる。

【第34節試合結果】

10月17日(金)
ヴィッセル神戸 0-0 鹿島アントラーズ
サンフレッチェ広島 0-0 FC東京

10月18日(土)
東京ヴェルディ 1-0 アルビレックス新潟
横浜F・マリノス 4-0 浦和レッズ
FC町田ゼルビア 0-0 アビスパ福岡
川崎フロンターレ 5-3 清水エスパルス
横浜FC 2-2 名古屋グランパス
ガンバ大阪 0-5 柏レイソル
ファジアーノ岡山 1-2 セレッソ大阪

10月19日(日)
湘南ベルマーレ 1−1 京都サンガF.C.

【順位】

1位 鹿島(66/+24)
2位 柏(63/+20)
3位 京都(61/+22)
4位 神戸(61/+15)
5位 広島(59/+16)
6位 川崎F(56/+17)
7位 町田(56/+14)
8位 浦和(52/+4)
9位 G大阪(50/-5)
10位 C大阪(46/+2)
11位 FC東京(42/-10)
12位 東京V(42/-13)
13位 福岡(41/-5)
14位 清水(41/-6)
15位 岡山(41/-7)
16位 名古屋(40/-8)
17位 横浜FM(34/-8)
18位 横浜FC(32/-17)
19位 湘南(26/-29)
20位 新潟(22/-26)

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