4次予選ホスト国サウジ、カタールの予選突破に批判が殺到 イラク指揮官は「こんなフォーマットは見たことがない」とAFCに激怒

明らかにホスト国が優遇されている今回のアジア4次予選 photo/Getty images

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不公平な予選形式に非難の声

ワールドカップ北中米大会アジア4次予選が終了し、カタールとサウジアラビアが本大会出場を決めた。しかし予選を終えて、改めて今回のレギュレーションに対し、批判の声が多数がっているようだ。

アジア4次予選は最終予選の各グループで3位、4位となった6チームが出場し、3チームずつ2つのグループに分かれての総当たり戦で対戦。グループの1位はワールドカップへの出場権を獲得し、2位は11月に行われる5次予選(アジアプレイオフ)に進出するレギュレーションとなっている。4次予選にはカタール、UAE、イラク、オマーン、サウジアラビア、インドネシアが出場し、グループAはカタール、UAE、オマーン。グループBはサウジアラビア、イラク、インドネシアという組み合わせとなった。

4次予選は本来中立地で開催のはずだったが、 AFCは突如ホスト国としてカタールとサウジアラビアを選出。後に日程も発表され、開催国のカタール、サウジアラビアは中5日、その他の国は中2日の日程で行うという不公平なものになった。この結果、カタールとサウジアラビアが首位で予選を突破果たしたが、AFCの公式SNSにてこの2か国の本大会出場を報告すると「オイルマネーで予選通過」「当初の計画通り、なんて滑稽なアジアなんだ」「当然突破するよ、だってありとあらゆる手段を使ってるんだから……」といった非難の声が殺到した。
また昨年途中までオーストラリア代表を率い、現在はイラク代表を率いるグラハム・アーノルド監督も、今回の予選形式に言及。「各グループで中5日あったチームが予選を突破したのは偶然ではない。私の監督としてのキャリアの中で、こんなフォーマットは見たことがない。今回のプレーオフは中立地で行われると聞いていた」と怒りを爆発させた。

イラクは初戦でインドネシアに1−0で勝利し首位をかけてサウジアラビアと対戦。しかし試合は0−0のドローに終わり、総得点の差でUAEと共にプレイオフへ回ることとなった。

今回の予選形式にはアーノルド監督の他にも、オマーンを率いるカルロス・ケイロス監督、インドネシアサッカー協会の会長エリック・トヒル氏なども不満を呈していた。予選前からカタール、サウジを除く残りの4カ国が公平性と透明性を求めていたが、その声も届かず納得のいかない不公平な予選となってしまった。

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