ベリンガムはレアル1年目が最高の姿? まだ新監督X・アロンソも見つけていない活かし方「彼の重要性を疑う者はいないものの……」

レアルでプレイするベリンガム photo/Getty Images

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何でも出来て逆に活かしづらい?

レアル・マドリード指揮官シャビ・アロンソは、肩の手術から復帰したMFジュード・ベリンガムをどう活かしていく考えだろうか。

ベリンガムはレアル加入1年目の2023-24シーズンにリーグ戦だけで19ゴール6アシストを記録し、得点を奪えるMFとして高い評価を得た。しかし、続く2024-25シーズンには役割が変化。これはFWキリアン・ムバッペが加入した影響が大きく、攻撃の中心はムバッペになった。ベリンガムがペナルティエリアへ入る機会は減少し、数字は9ゴール8アシストまで落ちた。

これでもMFとして悪くない数字ではあるが、今のところレアル1年目が最高の姿だったと言える。今季もレアルの攻撃はムバッペが中心であり、そこにMFアルダ・ギュレルや新戦力のフランコ・マスタントゥオーノなど若手も良い働きを見せている。
ベリンガムも確かな実力者ではあるが、スタメン入りした先月26日のアトレティコ・マドリード戦のパフォーマンスは今ひとつだった。チームも2-5で敗れていて、アロンソはまだベリンガムの活かし方を模索している最中なのだろう。

ここから代表マッチウィークに入るが、ベリンガムはイングランド代表メンバーから外れている。スペイン『MARCA』はこの代表マッチウィーク期間がベリンガムにとって極めて重要なものになると見ていて、ベリンガムがどの場所で活きるのか注目している。

「コーチングスタッフの中で彼の重要性を疑う者はいないものの、ベリンガムは『アンタッチャブル』の称号を失うことを恐れている。今アロンソの使命は明確だ。ベリンガム不在中にチームを支えてきた選手たちのバランスを乱すことなく、ベリンガムのポジションを再調整することだ。ポジションや役割を明確に決め、彼本来の良さである後方からの攻撃参加を活かしていく。難しいのは、チーム全体が自然に機能するよう調整することだ。マドリーがベリンガムのリズム、そしてベリンガムがマドリーのリズムに合わせれば、ベリンガムは本来のユニークな選手に戻ってくれるだろう」

ベリンガムは何でも出来る選手だが、それゆえに活かしづらいところがあるのかもしれない。サポーターは1年目に見せたゴールラッシュに期待していることだろうが、ムバッペを中心とした攻撃の中でどうベリンガムの個性を引き出していけばいいのか。



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