苦しいユヴェントス時代を乗り越えて“ブラジルリーグ得点ランク首位” ブラジル代表デビューを飾った若きアタッカーの成長

ブラジル代表デビューを果たしたカイオ photo/Getty Images

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今年はクルゼイロでゴールを量産

5日に2026ワールドカップ南米予選でチリ代表と対戦したブラジル代表は、チェルシーでプレイする神童FWエステヴァン・ウィリアンの代表初ゴールもあって3-0の勝利を収めた。

話題はエステヴァンに集中気味だが、このゲームではもう一人注目すべき選手がいる。71分に途中出場し、代表デビューを飾ったクルゼイロFWカイオ・ジョルジだ。

カイオといえば、2021年にブラジルのサントスからユヴェントスへ移籍。当初の期待は大きかったが、欧州では結果を残せず2024年にクルゼイロへ完全移籍。再び母国ブラジルに戻ることになった。
欧州では苦い経験をしたが、クルゼイロでのパフォーマンスは圧巻だ。今年のリーグ戦ではここまで21試合に出場し、15ゴール5アシストを記録。この得点数はブラジル1部リーグ得点ランク首位である。今回のセレソン招集は納得の結果なのだ。

ユヴェントス時代には市場価値が300万ユーロまで低下したが、現在は1700万ユーロまで上昇。まだ23歳と若く、再び欧州トップクラブが獲得へ動く可能性も十分考えられる。

情報サイト『Transfermarkt』でブラジルエリアを担当するマルコス・ワッツ記者は、今のカイオの姿こそユヴェントスが求めていたものと絶賛する。

「カイオはサントスで頭角を現し、ユヴェントスへと移籍した。今はユヴェントスで期待されていたことの全てを実現している。欧州では怪我がキャリアを妨げたが、今は回復して本来のポテンシャルをフルに発揮できている。スピードもあり、万能型のFWで得点力も高い。ブラジル代表への招集は当然のことなのだ」

カイオはクルゼイロでセンターフォワードに入っており、カイオはチェルシーFWジョアン・ペドロに続くセンターフォワード候補と言っていい。クルゼイロでの数字が示す通り、得点力ではジョアン・ペドロにも負けないものがあると言える。



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