今でもドイツの中心になっているはずだった天才アタッカー 思うようにいかなかったPSGでの日々「必ずしも劣っているとは感じていなかった」

PSGでもプレイしたドラクスラー photo/Getty Images

31歳の現在はカタールへ

天才肌の選手と言われてきた若手時代から考えると、31歳の現状はやや寂しいものがあるだろうか。

現在カタールのアル・アハリでプレイする元ドイツ代表FWユリアン・ドラクスラーだ。

ドラクスラーはシャルケで育った有望株だったが、そこからのステップアップが思うように進まなかったところがある。ヴォルフスブルクを挟んでパリ・サンジェルマンへと移籍したが、PSGではネイマール、キリアン・ムバッペを筆頭に前線のライバルが多すぎた。ドラクスラーでも主力になりきれず、2023年にはPSGを離れてカタールへ向かっている。

仏『Le Parisien』によると、ドラクスラーはPSG退団が非常に辛い決断だったと振り返っている。パリでの生活は気に入っていたようだ。

「正直、受け入れるのは難しかったよ。クラブ、この街に恋していたからね。でもクラブの経営陣はチームにとって最善の選択をすべきものだし、僕はもはや計画の一部ではなかったんだ。辛くても受け入れないといけない。計画に含まれていた他の選手と比べても、必ずしも劣っているとは感じていなかった。後になって少し自尊心が芽生えたこともある。PSGのことを悪く言うつもりはなく、僕はこの決断を受け入れた」

ドラクスラーは怪我の問題もあったが、本来は31歳の現在もドイツ代表の中心人物であり続けたかもしれない。それだけのポテンシャルがあっただけに、PSG移籍が大成功とならなかったのは残念だった。



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