ベリンガム兄弟はなぜ優れたサッカー選手になれたのか そこにあった両親の教育方針「出来るだけ普通の子供時代を過ごしてほしいと望んでいた」

兄ジュードはレアルの主力に photo/Getty Images

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バーミンガムで過ごした子供時代

兄ジュード・ベリンガムはドルトムントを経てレアル・マドリードへ、弟のジョーブ・ベリンガムも今夏にドルトムントとの契約を交わしており、ベリンガム兄弟は順調にキャリアを歩んでいる。

すでに兄ジュードはイングランド代表でも絶対の主力だが、弟のジョーブもそれに続ける才能だ。代表での兄弟共演もそう遠くはないか。

両者とも年齢の割に落ち着いているといった印象があるが、英『Standard』はそこに両親の教育が大きく影響していると取り上げている。
兄ジュードは子供の頃からトップクラブの注目を集めていたようだが、2010年から2019年までバーミンガム・シティのアカデミーに残り続けた。その後バーミンガムのトップチームに昇格しているが、そのルートは弟ジョーブも同じだ。

ジュードにはビッグクラブからのオファーもあったというが、両親はバーミンガムに残った方がいいとの方針だった。ジュニア時代にジュードを4年間指導したケビン・ベッツィ氏は両親が普通の教育を望んでいたと振り返っている。

「両親は子供たちがバーミンガムの自宅に住み、自宅の近くでトレーニングをして、出来るだけ普通の子供時代を過ごしてほしいと望んでいた。それが本当に重要なことだったんだ。ジュードが12歳か13歳の頃、欧州のトップクラブに向かうこともできた。しかし両親はそうした考えに納得しなかった。子供が親と過ごす10代の時期が大切だからだ。両親は一緒にいられるうちに教育の義務を果たしたいと言っていた。教育が子供たちの人生の大部分を占めるとの考えで、だから問題行動や学校で成績低下といった兆候が見えたらサッカーを続けさせなかっただろうね。だからこそジュードは学業でも優秀な成績を残していた」

バーミンガムでの大事な時期を経て、今では2人とも5大リーグでプレイする選手へと成長した。兄弟の今があるのも両親の教育方針があればこそなのだろう。

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