クロップの「クラブW杯は史上最悪なアイディア」発言にペップが持論 「ユルゲンとは何度も何度も議論した」「彼のことを理解しているし尊敬もしている」
マンチェスターシティのペップグアルディオラ photo/Getty Images
「できる限りのベストを尽くすのみだ」
マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督は、現地時間30日に行われるFIFAクラブワールドカップラウンド16・アル・ヒラル戦の前日会見に出席。会見では、かつて熱戦を繰り広げたユルゲン・クロップ氏の発言について持論を展開した。『ESPN』が伝えている。
6月14日に開幕したクラブワールドカップもグループステージが終わり決勝トーナメントに突入。現在決勝トーナメント1回戦が行われているが、その後も7月の4、5日に準々決勝、8、9日に準決勝、13日に決勝が行われる日程となっている。来シーズンのプレミアリーグは8月15日に、ラ・リーガは17日、ブンデスリーガは22日と決勝から約1カ月ほどして新シーズンを迎えることから、今回の大会に出場した欧州のチーム、特に決勝トーナメントに進出したチームの選手たちのコンディション面が危惧されている。このような厳しい日程に、多方面から批判の声が上がっており、元リヴァプールの監督で現在はレッドグループのグローバル部門で責任者を務めるユルゲン・クロップ氏もクラブ・ワールドカップを「サッカー界で史上最悪のアイデア」と批判していた。
このクロップの発言について問われたペップは持論を展開。「いいか、ユルゲンとは何度も何度も議論した。彼の考えは分かっている。彼のその発言にはあまり驚かなかった。彼のことを理解しているし尊敬もしている。私も彼の主張を擁護するだろう。しかし、我々は監督としてこの大会を運営しているわけではないんだ。ここに来られたことを誇りに思う。多くのチームがこの大会に不満を抱いているが、それは彼らがここにいないからだ。そうでなければ彼らはここにいることを喜んでいたかもしれないだろう」
「もちろん監督にとって理想的な状況ではない。来シーズンに向けて2ヶ月間準備できたら嬉しいか?その通りだ。来シーズンに向けてリフレッシュしたいか?その通りだ。でも仕方ない。これまでの努力があって私たちはここにいる。ここまで来たら、できる限りのベストを尽くすのみだ」
シティはラウンド16にてアル・ヒラルと対戦するが、勝ち抜けば準々決勝でインテルとフルミネンセの勝者、その先はチェルシーとパルメイラスの勝者と当たり前だが相手が厳しくなっていく。大会の日程等でペップも不満はあるようだが、それでも目先の一戦一戦を戦い、全力を出すことを誓った。アル・ヒラルとシティの試合は日本時間7月1日午前10時に行われる。