名将カペッロ氏、デルピエロ氏に監督キャリア成功の秘訣をアドバイス 電車でばったり再会してアドバイス「ピルロを例に……」

カペッロ氏がローマ監督時代には中田英寿氏が選手として在籍していた photo/Getty Images

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デル・ピエロ氏はプロライセンス取得したばかり

ユヴェントスやレアル・マドリードなどで指揮官を務め、名監督として輝かしい実績を残したファビオ・カペッロ氏が、アレッサンドロ・デル・ピエロ氏に、監督キャリアを成功させるためのアドバイスを送ったようだ。

カペッロ氏は今回、『ilBiancoNero』のインタビューにて、この出来事を明かしている。彼はまず記者からデル・ピエロ氏の指導者としての素質を聞かれると「彼はいつも頭が良かった。個性があって、英語も流暢。それに、衝動的ではない。引退後、すぐに監督キャリアに飛び込んだわけではなく、コマーシャルに出演したり、解説者としても活躍していた。その時も常に品格とプロ意識を持っていた。彼は何をするにもそういう人間性を持っている」と称賛。するとここで、プロライセンスの最終試験を数日後に控えたデル・ピエロ氏と、電車で偶然再会していたこと、またその際直接アドバイスを送ったことも明かした。

カペッロ氏は今回、そのアドバイスと同じ内容と思われる、彼なりの成功の秘訣を説明。「ユース部門から始めて、急がず徐々に成長していくのがいい。ピルロを例に挙げると、ユヴェントスU-23チームからスタートした彼の道は正しかった。ところが、その後いきなりファーストチームに放り込まれ、2つのタイトルを獲得したにもかかわらず、解任されてしまった。監督の仕事はコーチとは全く違う。学び、成熟し、経験を積むには時間が必要だ」と語ると、「急がず徐々に、と私が言ったのは、安易な誘惑を避けるという意味。監督の能力は時間をかけてトレーニングされるもの。そして周りのスタッフも共に成長していくもの」とその理由も述べた。
またその優秀なスタッフを育成するためには「周りに『イエスマン』ではなく、アイデアにあふれた貴重な協力者を置くべき」とも付け足し、デル・ピエロ氏が監督として成功することを願う気持ちを表した。

果たしてデル・ピエロ氏は恩師のアドバイスを今後どう生かすか、おそらく近い将来には指導者としての道を歩み始めると思われる彼の今後のキャリアに注目していきたい。

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