17年の無冠に終止符のトッテナム、しかしタイトル獲得が仇になる可能性? これで昨季マンUと同じ状況に「マンUはテン・ハーグを留任させ失敗した」

ELのトロフィーを手にしたポステコグルー監督 Photo/Getty Images

ポステコグルー監督の進退は?

UEFAヨーロッパリーグ決勝で、マンチェスター・ユナイテッドを1-0と下したトッテナム。42分のブレナン・ジョンソンのゴールを守り切り、17年にわたる無冠の歴史に終止符を打った。

長く待ち望んだタイトルをようやく手にしたトッテナム。クラブやファンにとって喜ばしいことには違いない。しかし、このタイトル獲得が来季の命運を左右することになるかもしれない。英『ESPN』は試合前に、もしトッテナムがタイトルを獲得すれば、皮肉なことに昨季のマンUと同じ状況に陥ると指摘していた。

「(アンジェ・)ポステコグルーにとって、これが職を守れる唯一のチャンスだ。それでも十分ではないかもしれない。皮肉なことに、スパーズは昨季ユナイテッドが陥ったような状況に陥るかもしれない。監督交代が避けられないと思われたシーズン終盤に、予期せぬトロフィー獲得に直面するのだ。ユナイテッドはテン・ハーグを留任させたことで失敗を犯した。では、スパーズはポステコグルーをどう扱うのだろう?」

昨季、マンUはエリック・テン・ハーグ監督体制で苦戦し、監督解任も噂されていた。プレミアリーグでは8位という不本意な成績に終わっている。しかし、シーズン最終盤でマンチェスター・シティを下しFAカップのタイトルに到達。これがテン・ハーグ監督の評価を上げることにつながり、同監督は留任し今季の開幕を迎えた。

だが、テン・ハーグ体制を継続してスタートした今季は開幕から低迷。結局、シーズン途中でテン・ハーグ監督は解任され、ルベン・アモリム監督への交代を行うことになった。マンUはその後も低迷を続け、現在は降格圏ギリギリの16位に位置している。もちろん、これはクラブ史上最悪の成績だ。

決勝戦直後の会見では、自身の進退について「会談も話し合いもなにもない」「クラブ側は話す必要がないと思っているか、この試合の結果を待っていたのかもしれない」と語っていたポステコグルー監督。タイトルには到達したが、リーグテーブルではマンUよりも下位の17位だ。果たして、クラブのフロントはどのような判断を下すだろうか。ELの優勝によって、事態は複雑化してしまったのかもしれない。




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