CBよりWBになって大正解? バルサを苦しめた大型WBダンフリースの脅威「アグレッシブさを保ちながらも冷静にコントロールする術を身につけている」

バルサ戦で2ゴールを挙げたダンフリース photo/Getty Images

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ダンフリースを指導したコーチも完成した今に喜び

30日にチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでバルセロナと対戦したインテル。そこで圧巻のパフォーマンスを見せたのがインテルの右ウイングバックに入るデンゼル・ダンフリースだ。

セットプレイから2ゴールを決めたことに加え、後半にはヘンリク・ムヒタリアンに見事なクロスボールを送るなど大活躍。ムヒタリアンのゴールはオフサイドで取り消しとなったが、右サイドを駆け上がるダンフリースの動きにバルセロナはかなり手を焼いていた。

ダンフリースの強みは、188cmのサイズだろう。ウイングバックとしては珍しいタイプと言うことができ、サイズとパワーを活かしたダイナミックなプレイはインテル&オランダ代表で有効な武器となっている。
そんなダンフリースの活躍を喜んでいる1人が、現在インドネシア代表のアシスタントコーチに入っているアレックス・パストゥールだ。

パストゥールはスパルタ・ロッテルダム時代にダンフリースを指導していて、当時のダンフリースはそのサイズからセンターバックに入ることが多かった。それをサイドバックに転向させたのがパストゥールで、この判断は大当たりだったと言える。

「デンゼルには2度目のCL決勝へ進んでほしいね。彼は素晴らしい個性はもちろん、とても優しくて誠実な少年だった。今でも連絡を取り合っているし、私の息子の部屋にはデンゼルのユニフォームを2枚飾ってあるんだ」(『Vpetbal Primeur』より)。

またヘーレンフェーン時代にダンフリースを指導したユルゲン・ストレッペルも良い選手になったと成長を喜ぶ。

「近年の彼は素晴らしい、PSV、オランダ代表、インテルでね。昔の彼はプレイが荒いところもあり、自分をコントロール出来ていない部分もあった。しかし近年の彼は自己制御を学び、アグレッシブさを保ちながらも冷静にコントロールする術を身につけている。ヘーレンフェーン時代はトレーニング終了後にジムへ行くと、そこでデンゼルとよく出会った。彼は1時間近く追加トレーニングをするんだ。そのハードワークする姿勢が今の彼を作り上げたのだ」

188cmの大型ウイングバックは世界的にも貴重で、センターバックからのポジション変更は大正解だ。今後もインテルとオランダ代表にとって重要なオプションとなっていくことだろう。

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