現在プレミアリーグ2位につけるアーセナルだが、今季はやや不運なイメージがつきまとっている。議論の余地があるレッドカードで10人となった試合がリーグで4度あり、ブカヨ・サカやマルティン・ウーデゴーら中心選手の負傷離脱も目立つ。先日のウルブズ戦でのマイルズ・ルイス・スケリーのファウルによるレッドカードは取り消されたばかりだ。
しかし、統計によればアーセナルはそれほど不運ではないかもしれない。ブックメーカー分析サイト『OLBG』は、独自の統計法による「プレミアリーグ運勢表」を作成。『THE Sun』がこれを紹介している。
『OLBG』は、6つの指標からスコアを導き出す方法で、各クラブの「幸運度」を数値化しランキングしている。6つの指標とは「VAR判定によるチームに有利な判定の数」「VARによるチームに不利な判定の数」「負傷者数」「81分〜90分のゴール数」「81分~90分の被ゴール数」「失点に直結するミスによる被ゴール数」となっている。
これによると、もっとも幸運なチームはニューカッスルで、2位がクリスタル・パレス、3位がアーセナルとなっている。アーセナルは負傷者が7人いるものの、失点につながるミスを1つも起こしておらず、試合終盤での被ゴールも少ない。チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドは、失点に直結してしまったミスが9つもある。また、チェルシーはラスト10分での失点が8つもある。
また、統計によればもっとも不運なチームはサウサンプトンで、失点に直結するミスから17失点している。試合終盤のゴールを阻止するのにも苦労しており、ラスト10分で11ゴールを奪われている。また、VARによる不利な判定が6つあり、これはボーンマスに次いでリーグで2番目に多い。
「81分~90分の被ゴール数」「失点に直結するミスによる被ゴール数」によってアーセナルの数値が高いのは守備の奮闘のおかげではないかと思わなくもないが、スリップなどの思わぬミスは起こらなかったということでもあり、考えようによってはこれも幸運のうちだと言うこともできる。リヴァプールとの勝ち点差が暫定で「6」とだいぶ離されたとはいえ、まだ諦めるには早すぎるアーセナル。不運を嘆くより、小さな幸運を喜んだほうがリーグタイトルはより近くなるかもしれない!?