プレミア行きより “ユヴェントス愛”を貫いたデル・ピエロ 移籍の可能性があった2つのプレミアクラブとは

クラブレジェンドのデル・ピエロ photo/Getty Images

後悔はないと語る

ユヴェントスで6回のセリエA優勝やCL制覇を達成し、イタリア代表では2006年にW杯を制したレジェンドのアレッサンドロ・デル・ピエロ。数々の栄光を手にしてきたが、叶えられなかった夢があるという。

それはプレミアリーグでのプレイだ。イタリアで伝説的な選手となったデル・ピエロだが、プレミアリーグへの移籍が近づいたこともあったという。英『TalkSPORT』にて話している。イングランドへの移籍の可能性があったか聞かれた同氏は「そうだね。ニューカッスルやマンチェスター・ユナイテッドでも同じことがあった」と答え、このように続けた。

「結局移籍は実現しなかった。なぜなら私はユーヴェのキャプテンだったし、ユヴェントスで幸せだった。私にとってはそれがすべてであり、幼い頃からユヴェントスのファンだったんだ。私はもっとお金や物を求めていたわけではない。トリノではいい給料をもらっていたし、 キャプテンになって19年間、天国から地獄まであらゆることを経験した。それは嬉しいことだ。これはユニークな物語であり、ユニークな旅だ」
2006年のカルチョポリという汚職事件の影響によって、ユヴェントスがセリエBへの降格処分を受けた後に、ユナイテッドはデル・ピエロへの興味を持ち出したようだ。アレックス・ファーガソンは2021年に同氏の獲得に動いていたことを明かした。「彼は私の提案を聞く前に、ユーヴェが自分にとって最高の場所であり、マンチェスター・ユナイテッドは尊敬しているが、黒と白のカラーを裏切ることはできないと言って断ってきた」と語り、同氏を獲得できなかったことを悔やむ発言を残した。

2部降格でも愛するクラブへの残留を決断したデル・ピエロ。プレミアリーグへ挑戦できなかったことを後悔しているかどうか聞かれ、次のように答えた。

「後悔はないよ。だってすべて自分で選んだことだから後悔はない。ユヴェントスでの降格を含めてね。難しい選択だったけど、私は一つの道を本当に信じているし、それが今でも私の道だからそれをやり遂げたことを今でもうれしく思っている」

夢の1つであるプレミアリーグへの移籍の可能性があったものの、ユヴェントスでのプレイを決断したデル・ピエロ。セリエB降格という地獄を経験しながらも1年でセリエAに復帰を果たした。出場数は700試合を超えるデル・ピエロはユヴェントスでレジェンドとなり、2012年に退団。その後オーストラリアのシドニーFC、インドのデリー・ディナモスへの移籍を経て、現役を引退している。

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