セリエAで再び奇跡を起こす! イタリアの残留請負人、ダヴィデ・二コラが大仕事

セリエA残留を決めたエンポリ photo/Getty images

4つ目のクラブでセリエA残留に成功

イタリアの残留請負人がまたしても奇跡を起こした。ダヴィデ・二コラの率いるエンポリは最終節で降格圏から脱出し、セリエA残留を決めた。

セリエA残留には勝利が必須条件だったエンポリは見事に名門ASローマから勝点3を奪取してみせた。エンポリのマッテオ・キャンセリエリが13分に得点したが、46分にフセム・アワールに失点を許した。そのまま試合は引き分けに終わり、エンポリはセリエB降格かと思われた中で、途中出場のエムバイェ・ニアンが93分に劇的なゴールを決め、勝利を手繰り寄せた。

ダヴィデ・二コラが1月15日に監督に就任した時、エンポリはリーグ戦20戦3勝の19位と絶望的な状況にいた。そこからクラブは6勝5分け7敗と大健闘を見せ、降格圏からの脱出を果たしている。
二コラが奇跡の残留劇を見せたのは今回が初めてではない。2016-17年シーズンに19位だったクロトーネを率いて、15試合で勝点21を獲得し残留を決めている。そしてこれを皮切りに、2019年12月に最下位に沈んでいたジェノアを引き継いで降格圏から残留に成功。2021-22年シーズンのサレルニターナでも、2022年2月に就任すると23試合を終えて勝ち点13の最下位に沈んでいたチームをセリエA残留に導いてみせた。

今季も含めるとこれまで4度、シーズン途中からの監督就任でチームをセリエA残留に導いてきた二コラだが、2016-17年シーズンのクロトーネ時代に「セリエAに残留することが出来たら、クロトーネから(故郷の)トリノまで自転車で縦断するよ」とインタビューで語ったことから、残留決定後のオフシーズンにクラブスタッフを率いて約1300kmを9日間かけて自転車で走破するという逸話も残している。

残留争いが混戦となった今季のセリエAだが、イタリアでの1部リーグ残留争いに向けた最高の特効薬となるのは、どんな優れた選手の獲得よりもダヴィデ・二コラの監督就任であることには間違いないだろう。

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