バイエルン行きが噂されるラングニック オーストリアサッカー協会は全力で説得 「我々のためになる決断を」

オーストリア代表のラルフ・ラングニック監督 photo/Getty Images

新監督の最有力候補に浮上

バイエルン・ミュンヘンは、今季終了後に退団するトーマス・トゥヘルに代わる新たな指揮官としてオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督を招聘しようとしているようだ。

ラングニック監督も、バイエルンからの接触があったことと彼らからのオファーについて熟慮していることを既に明かしている。同監督には2026年までオーストリアサッカー協会との契約が残っているが、バイエルン行きはほぼ確実と多くのドイツメディアが報じている。

しかし、オーストリアサッカー協会のクラウス・ミッテルドルファー会長はバイエルンによるラングニック監督の引き抜きを絶対に阻止する構えを見せている。
「私は、代表監督とは意見交換をしている。彼はまだ最終的な決断を下していない。我々は、彼が残ってくれたらこれ以上に嬉しいことはないと常々伝えている。彼には我々のもとで新しいものを作り出すチャンスがあるし、我々は彼との長期的な結びつきを想定している。近日中に我々のためになるような決断が下されることを望んでいる」(ドイツ紙『Bild』より)

また、ミッテルドルファー会長は、ラングニック監督が高額な給料を自身の去就の判断基準とすることはないだろうとも予想している。

「お金は彼にとってモチベーションにはならないと思う。ラルフ・ラングニックのような人物にとって重要なのは、あらゆる分野で自身の全力を注げるチャンスがあることだろう。この件については、非常に近いうちに結論が出るはずだ。私は5月の最初の週にそれが起きると考えている」

オーストリア代表は、6月にEURO2024本大会を控えていることから、ミッテルドルファー会長が言うようにラングニック監督の去就についてなるべく早く結論を出す必要がある。残された時間はそれほど多くない中、果たしてラングニック監督はどのような決断を下すのだろうか。

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