アーセナルの運命も変えた? アルテタ監督の引き抜きを画策していたクラブとは

アーセナルのアルテタ監督 photo/Getty Images

引き抜きを画策したのはエヴァートン

アーセナルのアルテタ監督は、2016年に引退してから、同年よりマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督の下でアシスタントコーチを務めた。2019年12月に前任のウナイ・エメリ(現アストン・ヴィラ監督)より、アーセナルの監督を引き継ぎ、プレミアリーグで首位争いを演じるなど成功を収めている。

そんなアルテタ監督に、かつてエヴァートンが指揮官としてオファーを画策していたようだ。タイミングはアルテタ監督がアーセナルの指揮官に就任する直前で、エヴァートンの元スポーツディレクターのマルセル・ブランズ氏は、当時同クラブの監督を務めていたマルコ・シウバ(現フラム監督)の後任として据えたかったという。オランダのポッドキャスト『De Beslissers van FC Afkicken』で以下のように、ブランズ氏は語った。

「彼(アルテタ監督)が私たちにとって理想的な人物だと思い、すぐにに会った。もちろん、彼(アルテタ監督)はエヴァートンの元プレイヤーだ。エヴァートンのクラブ内でも、ポジティブなことしか聞いていなかった。その後、彼の家に行って話をしたら、エヴァートンの監督に対し意欲的になったよ」
ブランズ氏のオファーにより、乗り気になったアルテタ監督だったが、エヴァートンの取締役会はこの話を破談にしてしまったようだ。その後、エヴァートンはカルロ・アンチェロッティ(現レアル・マドリード監督)を指揮官に据えた。

アンチェロッティがクラブを去り、エヴァートンは3シーズンで4人が監督(暫定監督を含む)を務めた。その後、エヴァートンの成績は安定せず、いつも降格圏すれすれにいる。今季はプレミアリーグの財務規定法違反で勝ち点の剥奪もあり、16位に沈むエヴァートン。あの時、取締役会の判断が違っていたら、エヴァートン、そして、アーセナルの運命は変わっていたかもしれない。

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