サカの冷静なPKに見る“3年前”からの成長 失意のEURO2020決勝を経てイングランドの絶対戦力へ

アーセナルの主力を務めるサカ photo/Getty Images

3年前はPK戦で屈辱の失敗

PK戦までもつれたFCポルトとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦を制し、ベスト8へと駒を進めたアーセナル。

PK戦でアーセナルはキッカー4人全員が成功させていて、その3人目で登場したのがFWブカヨ・サカだった。サカも冷静にPKを沈めており、試合後にサカもPKのトレーニングを積んできたことを強調していた。

「PKの練習にもたくさん取り組んでいたから、準備はできていたよ。現在の僕たちはプレミアリーグで首位に立ち、CLでは準々決勝に進出している」
「今夜は素晴らしい夜だった。特別な夜になるだろうと思っていた。監督はとても興奮していたし、喜んでくれている」(『TNT Sport』より)。

このサカのコメントを受け、スペイン『Tribuna』は3年前からの成長が感じられると称賛している。

3年前のEURO2020決勝にて、イングランド代表のサカは悔しい思いを味わった。イングランドは決勝でイタリア代表と対戦し、試合はPK戦までもつれた。そこでサカは5人目のキッカーを任されたのだが、失敗。

イングランドは他にもマーカス・ラッシュフォード、ジェイドン・サンチョが失敗してしまい、準優勝で大会を終えている。当時はPKを外した選手たちに厳しい意見が寄せられ、まだまだ若手だったサカも苦しんだはずだ。

あの決勝が行われた2021年の夏から3年の時が経ち、サカはアーセナルで絶対の戦力へと成長した。イングランド代表でも右ウイングはサカが1番手となるはずで、今夏に控えるEURO2024ではさらに大きな責任を背負うことになるのだろう。大会でまたPK戦までもつれる可能性もあるはずだが、そこへの準備も出来ているはずだ。

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