メッシはパリ五輪&コパ・アメリカの両方に参加するのか 気になるアルゼンチン代表の未来戦略

まだまだアルゼンチン代表はメッシを軸に戦うのか photo/Getty Images

この夏もメッシは話題の中心だ

36歳を迎えているFWリオネル・メッシは、まだまだサッカー界の主役だ。開幕したアメリカ・MLSの新シーズンでもいきなり派手なプレイを披露していたが、今夏には特別なイベントがある。

アメリカ開催のコパ・アメリカ2024と、パリ五輪だ。

パリ五輪はU-23の世代が対象だが、すでにアルゼンチンではメッシと盟友アンヘル・ディ・マリアの2人をオーバーエイジ枠で招集するプランも浮上している。
日程的には、コパ・アメリカが6月20日からスタート。決勝は7月14日で、その10日後よりパリ五輪の男子サッカーがスタートする。厳しいスケジュールではあるが、メッシとディ・マリアが両大会に参加することも不可能ではない。

特にメッシはすでに欧州を離れ、インテル・マイアミに所属している。『ESPN』はチャンピオンズリーグなどハードな戦いが続く欧州に対し、インテル・マイアミならばコンディションを調整しつつシーズンを戦えるのではと見ていて、メッシの両大会参加も可能との考えを示す。

「メッシの場合は、他の選手と少し状況が少し違う。厳しい世界的なカレンダーの基準からすると、彼は比較的コンディションを整えられるのではないか。今年6月に37歳になることを念頭に置いても、彼が両方の大会に参加することは可能だろう」

ただ、アルゼンチン代表には別の見方もある。メッシが次の2026ワールドカップに参加するか不透明で、その場合はメッシ抜きの代表チームを作り上げていく必要があるのだ。メッシ抜きの戦いをテストするうえで、コパ・アメリカは貴重な真剣勝負の場となる。

「アルゼンチンは彼のいない将来について計画を立てる必要がある。代表監督にとっての悩みは、選手たちと過ごす時間がクラブに比べて少ないことだ。したがって、コパ・アメリカは丸一か月間テストできる貴重な場となる。アルゼンチン代表監督のスカローニにとって、メッシ抜きのラインナップを検討するためにこの大会を利用するのは理にかなっているかもしれない。そして、もしメッシがパリ五輪で輝きを放ち、2026年大会へ戦える能力があることを証明できたとすれば、それは特別なボーナスとなる」

同メディアはメッシに五輪の方を優先し、コパ・アメリカは次世代を担う選手たちに任せる別プランも紹介しているが、こちらも興味深い。2026年大会へメッシを軸に考えるのではなく、新世代を中心に準備していく方が賢明ではあるか。

いずれにしてもメッシは今夏も注目を集めるはずで、MLSでのパフォーマンスを含めメッシに関する話題は尽きないだろう。

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