2戦連続無得点ハリー・ケインに対するトゥヘル監督の信頼揺るがず 「彼は私を必要としていない」

2戦連続無得点のハリー・ケイン photo/Getty Images

一時の勢いに陰り?

19日深夜(日本時間)、バイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガ第22節ボーフム戦に臨む。18日に首位レヴァークーゼンがハイデンハイムに2-1で勝利したため、前節まで2位のバイエルンにとってボーフム戦は絶対に勝たなくてはならない試合となるが、その勝利のために欠かせないのがFWハリー・ケインの復調だろう。

今季開幕前にトッテナムからバイエルンに加入したケインは、ブンデスリーガでは第20節までに24ゴールをマーク。ロベルト・レヴァンドフスキ(現バルセロナ)が2020-21シーズンに打ち立てたブンデスリーガ年間最多得点記録の41ゴールに迫る勢いでゴールを量産していた。しかし、同選手は前節レヴァークーゼン戦、さらには15日に行われたラツィオとのUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでもノーゴールに終わった。

ドイツ紙『Bild』が「今のバイエルンは上手く行っていない。ハリー・ケインが不調だからだ。このイングランド人スナイパーは、直近2試合でバイエルンの攻撃にほとんど関わっていなかった」と伝えるなど、現地メディアは同選手の失速を指摘している。

ただし、バイエルンのトーマス・トゥヘル監督はケインの状態について心配しておらず、絶大な信頼を置いているようだ。ボーフム戦を前に行われた前日記者会見でトゥヘル監督は「ハリーは彼自身の現在の状況についてもちろん不満を感じている。そして我々も、彼の本来の姿が見られていないことについて不満を覚えている」と語り、直近2試合でのケインが本調子ではなかったと認めたが、その一方で、「トレーニングで彼が決めているゴールやチームを引っ張っていく姿は、本当に素晴らしい。間違いなく世界トップクラスの選手だ。最近の試合での彼の活躍が少なかったというのは、あくまでも現在の状況についての兆候だよ。彼にはそうした調子の裂け目が今までほとんどなかったというのも確かだけどね。でも、チームの中では実質的なキャプテンのように振舞っているし、ハリーについては全く問題ない。彼は私を必要としていない」ともコメントし、ケインへの絶大な信頼を口にしている。

ボーフムとの今季初対戦となった昨年9月のブンデスリーガ第4節では、3ゴール2アシストの大活躍で7-0の勝利に貢献したケイン。果たして今度はゴールを決めて復調をアピールできるのだろうか。

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