13試合でたったの“4失点” 仏王者PSGを追う超鉄壁集団・ニースはミラクル起こせるか

リーグ・アンで2位につけるニース photo/Getty Images

まだ1度も相手にリードを許していない

今季フランスのリーグ・アンで未だ無敗を維持し、勝ち点差1で首位パリ・サンジェルマンを追いかけているのが2位のOGCニースだ。

ニースの戦いは、とにかく渋い。2位につけているものの、ニースの得点数は僅か14ゴールだ。これは現在リーグ・アンの降格圏に沈んでいる16位ロリアンよりも少ない数字だ(17ゴール)。

そんなニースが勝ち点を重ねている理由は、僅か4失点に抑えている鉄壁の守備陣にある。そのうちの2失点はパリ・サンジェルマン戦で喫したものとなっており(3-2で勝利)、このパリ戦以降は8試合連続無失点中なのだ。
鉄壁の最終ラインを形成するのは、40歳のダンテとフランス代表にも選ばれているジーン・クレア・トディボのセンターバックコンビだ。実に17歳差のコンビはリーグ・アン屈指の守備力を誇っており、40歳のダンテも開幕から13試合連続出場と相変わらずの鉄壁ぶりだ。

左サイドバックに入る23歳のメルヴィン・バードも守備に強みがあり、リーグ第10位となる20回のインターセプト、リーグ第11位となる31回のタックル数を記録してチームのクリーンシート継続に貢献している。

右サイドバックでは自身のSNSで中東問題に関する問題発言をしたとして、ユーセフ・アタルが活動停止処分を受けているが、その代役に中盤からセンターバックまでこなす185cmの大型MFパブロ・ロサリオが入っており、こちらも守備に強みがある。

中盤ではビッグクラブも注目する22歳のケフレン・テュラムも構えており、今のニースはとにかく手堅い。今季は1度も相手にリードを許したことがなく、データサイト『Opta』によればリーグ・アン第13節消化時点では史上初の記録だという。

王者パリ・サンジェルマンについていくのは簡単ではないが、ニースは鉄壁の守備を武器にミラクルを起こせるだろうか。

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